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内容説明
開国直後の日本を2度訪れたレガメ。紙とペン、そして旺盛な好奇心を携えたフランスの画家は、憧れの異郷で目にするすべてを描きとめた。誕生したばかりの帝国議会の様子は? 富裕層と庶民の学校はどう違う? 市川團十郎の歌舞伎の舞台裏とは? 天皇、軍人、僧侶から、名もなき人や子どもまで、明治の人と風景を克明に描く図版245点。ジャポニスムに火を付けた画家の知られざる全貌、日仏交流史における意義に迫る解説を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sheemer
15
フランス人写生画家フェリックス・レガメによる明治時代の写生(や写真)とその解説。絵としても自分の中の史実の再発見としても新鮮で面白かった。2024/02/26
inarix
6
明治9年と32年、二度の来日の記録をまとめ、「国土と国民」にはじまる9章を費やして日本の歴史、文化、風俗を紹介した著著の邦訳。日本についての記述の正確性はともかく、見るべきはレガメのスケッチだ。画家、そして美術学校の教師としての彼の高い洞察力、観察力、そして画力は明治時代の人々の暮らしや彼らを取り巻く服飾や小道具までを詳細かつ正確に今に伝える。ぶっちゃけ参考資料や実物をふんだんに見て描いているはずの現代の日本人アニメーターや漫画家などよりも「よく描けている」という点、それだけで私としては見ていて楽しい!2019/05/21
吟遊
4
絵がたくさんあってよい。2019/12/06
Susumu Kobayashi
4
明治日本に二度滞在したフランス人画家フェリックス・レガメ。本書は、彼が日本で目にした物をスケッチして、当時の日本人の暮らしぶりを記録した貴重な資料となっている。日本人に対する高い評価はこちらが赤面してしまうほど。現在の日本はこれほどの高評価を得られないかもしれないと思うと悲しい。帰国してからは、『お菊さん』で知られるピエール・ロティの傲岸不遜・唯我独尊な東洋女性蔑視の態度に異議を唱え、ロシアを起点にして欧州を席巻した「黄禍論」の風説に対して日本擁護の論陣を張ったそうである。2019/09/01
funkypunkyempty
1
★★★ ちょっと期待値が高すぎたかな。好きな人は好きかも。パラパラめくっていたら読了していた(苦笑)。