内容説明
「行政法とは何か」。学習する学生だけでなく行政を担う公務員の方にとっても難しい疑問だと思います。本連載では,公務員K子とその姉である行政法研究者Eが,キャリアを重ねるなかで語り合ってきたことを回想するという設定の下,実務にとって行政法理論がどのように“役に立つのか”,特に,公務員の側からみた(読み,考え,動くための)行為規範として,行政法理論が実務に対してどのようなメッセージを伝えられるのか,を考えていきます。法学的な解説はもちろん,ストーリー部分もおもしろい。月刊「法学教室」誌で好評のうちに終了した連載を,誌面をそのままに1つにまとめて収録した電子書籍ならではの1冊。
■目次
Scene 1 新人,行政の重さに悩む
Scene 2 主事,現場で奮闘する
Scene 3 育休中,幼なじみからのSOS
Scene 4 主任,行政法の難しさと面白さを知る
Scene 5 係長,条例制定に初挑戦
Scene 6 住民訴訟,S市の試練
■連載期間
法学教室2017年4月号~2017年9月号(全6回)