内容説明
ハラスメント、過労、育児、介護、人間関係……現代はストレスに満ちている。誰もが受けるその正体は何か。脳や体は実際にどう反応し、何を引き起こすか。本書は、25年にわたり自衛隊精神科医官を務めた著者が、研究の歴史からうつ病とストレス障害の違いまでわかりやすく解説。自衛官をはじめとする多くの診療経験にもとづき、対策を具体的にアドバイスする。心に悩みを抱える人たちにおくる、ストレス“攻略法”の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
73
ストレス障害の回復策として休息を推奨していないのが意外だった。2017/06/13
あすなろ
68
ストレスにも善玉と悪玉がある。大事なのは自分の脳を如何にコントロールするか。ストレスの原因となっていること以外の刺激を与え、脳の活動を活性化させる。①自然の中を歩く事②小説を読む事③他者とのコミュニケーションがストレス回復の刺激。筆者は自衛隊病院精神科勤務の経歴を持つが、疲弊した隊員の休養2ヶ月リハビリプログラムは、毎日の1時間程度のウォーキング等と読書をさせたという。僕もこれを努めて休日に行うが回復に作用していると思いたい。楽しかったこと避ける等あらゆる刺激のシャットダウン症状に気をつけよう。傾向がある2019/12/01
かごむし
24
ストレスは見えない敵のようなもので、避けても襲いかかってくる。本書では、ストレスという敵はどういう姿形をしているかというレクチャーから入り、それを見極めてからの戦い方を指南してくれる。自分自身、7年くらい前、仕事も生活も意欲的になれず、このままだと追い詰められて死んでしまうかもしれないなと切迫していた時期があったのだけど、あの頃はストレス障害だったのかもと、いろいろ思い当たるものがあった。これからの人生の荒波に立ち向かうための実践的な読書だった。重要な項目については、一度抜き書いてまとめておこうと思った。2018/04/11
カッパ
22
【440】【◎】この本の何よりの学びはストレスの対処方法です。私はこれまでずっとストレスが溜まってるからと寝てきました。家でのんびりと寝るのが1番良いと思ってました。でもそれは違ったんです。テンションが下がりより疲労が溜まる。そのことにハッとしました。疲れるけどストレスがあったほうが良いのです。ただし良いものを次の日に残らない程度。心がけたいと思います。2017/06/28
ほし
14
お気に入り登録をさせていただいている方が読んでいるのを見て、自分も最近ストレス溜まってるな…と思い購入。筆者は元自衛隊で精神科医官をされていた方で、本書ではストレス反応とは何かからはじまり、うつ病とストレス障害の違いや、ストレスへの備え方などが具体的に紹介されています。コロナ禍の今、なるべくストレスを溜めずに乗り切っていくにはどうすればよいか、なんとなくわかったように思います。STAY HOMEな日々でもなるべくメリハリをつけ、時には贅沢して美味しいご飯を食べ、新しい遊び等に挑戦してみるのもよさそうです。2020/04/25