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内容説明
多くの日本人は「物価が下がるのはよいことだ」と思っている。しかし、デフレで物価が下がるのはじつは悪いことずくめである。失業率が上がり、雇用が不安定な低賃金・非正規社員を増やし、企業収益率を下げ、人件費を削減させる。借金の実質負担は重くなり、実物資産投資は抑制される。自殺者が増え、社会的に有用な企業が廃業・倒産してイノベーションが滞る。「デフレなど問題ではない」と語る経済学者は、失業者や非正規社員の苦しみを理解していないのだ。欧米の経済学者と異なり、日本の経済学者はデフレの脅威に対して鈍感である。アベノミクスを実行した元日銀副総裁が、失われた二十年を「三十年」にしないためのすべてを記す。 ●デフレ脱却なくして日本経済の再生なし ●デフレはなぜ脅威なのか ●「失われた二十年」の原因とアベノミクス ●金融政策の条件と日銀財務に関する誤解 ●財政政策のリフレ・レジームへの転換が必要だ ●成長戦略の基本原則とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
15
90年代以降低迷を続ける名目成長率と名目GDP。その原因はデフレであることと、デフレを解消できなかった日銀による金融政策にある、と語る内容。現在の黒田総裁前の日銀総裁は構造改革無くしてデフレ脱却なし、のマインドであり、日銀が本気でデフレ脱却するという期待を人々に抱かせることができず、結果デフレマインドが続いた。2012年以降は金融政策効果で失業率や実質賃金といった各種労働指標が改善しているのは周知のとおり。今こそ規制緩和を始めとした構造改革の着手が必要だが、政治的にも難しい、のだろうか……2019/07/02
templecity
11
現日銀副総裁である岩田規久男が過去の日銀政策の誤りを指摘。それでも民主党時代に比べ、アベノミクスの数値から見た効果は出ている。 2019/11/16
moshimoashitaga
0
所々難しい箇所があったがとにかくテフレは悪と言うこと。 アベノミクス批判は間違っている。2023/12/19
藤田武彦
0
デフレになると、失業率が増加する。 グラフは面白い。 アベノミクスで日銀副総裁を務めた著者。 マクロ経済の話に終始。 具体的な話に踏み込んでいる、『「日本型格差社会」からの脱却』、の方が面白いかな。2023/11/05
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