幻冬舎文庫<br> 茨の木

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幻冬舎文庫
茨の木

  • 著者名:さだまさし【著】
  • 価格 ¥677(本体¥616)
  • 幻冬舎(2019/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344416512

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内容説明

仕事を辞め、妻とも離婚した真二のもとに、喧嘩別れした兄から、突然父の形見のヴァイオリンが届く。難病を抱えた兄の想いをはかった真二はヴァイオリンの製作者を求めイギリスを訪れ、そこで出会ったガイドの響子に、初恋の女性の面影を重ねる。多くの親切な人に導かれ、辿り着いた異国の墓地で、真二が見たものは…。家族の絆を綴る感涙長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji Hyodo

98
ウィリアム・ワーズワースの『茨の木』という詩を私は知らなかった…それどころか、全く詩心の無い私はこれが有名な誰某の詩だと聞かされてもピンと来る事はほぼ無い。そんな自分の無知を自慢してる場合じゃないくらいにまっさんの素晴らしい物語でした。父親の残した一挺のバイオリンに記された製作者の名前と地名を頼りにスコットランドを旅する主人公。その地での思いがけない人との出会いや受けた感動に、わだかまっていた兄との確執の澱が溶けてゆく…バイオリンをこよなく愛するこれは、佐田 雅志さんの作品なのだなぁ〜という感動。2016/12/06

はつばあば

73
さださんの歌が好きだった昔。昔の可愛い面影が消えて太っちょになったさださん。一兎を追う者は二兎をも得ずなんて嘘!とても想いの深いストーリーです。親が子に強く云えるのは子供の間だけ。子供が成人してしまえば・・。家族という絆に甘えきつい言い争いもある。「もう来んでよか」なんて淋しい言葉をかける方もかけられる方も辛い。そんな辛い言葉より家族で過ごした数々の笑いと暖かい家庭を思い出す方がウンといい。老いた証拠かもしれないが、両親と弟達との昔のことを懐かしく思い出すと共に、娘たちとの事も・・どちらの気持ちもわかる2016/12/21

りょうこ

57
イギリスに父の遺品のバイオリンの作者を探しに行く話。さださんのお話は好きで何冊か読んでいますが、今までにない感じで結構好き。花子ちゃんが出てきてからの方かそれまでよりもふわふわと心が温かくなる様で好き。花子ちゃん良いキャラしてる(笑)今後の展開が3人にとって素敵な展開になることを祈らずにはいられない。2014/09/24

おか

56
スコットランドに行きたーーーい‼︎それも 観光地とかじゃなく できればこの本の通りの旅をしたい。できれば ガイドさんと一緒に^_^でも お値段が、、、笑。さだまさしさんの歌はカラオケで良く歌います。物語があり 優しい言葉で綴られているので好きなんです^_^もしかしたら 歌詞の延長線上に小説があったのかしらね^_^小説は初読みですが 父や兄への心の機微がとてもきちんと表現されていて 頷ける事ばかりでした。人に歴史があると同時に 物にも歴史がある そんな事を考えさせられました。2017/05/13

ヨリヨリ

42
解説の最後に、「2001年にNHKで『世界わが心の旅 グラスゴー バイオリンと赤い糸』という番組が放送された。」とありました。見たかったな。2014/05/30

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