ブルーバックス<br> 富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

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ブルーバックス
富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

  • 著者名:鎌田浩毅【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2019/05発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065160435

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内容説明

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震は、富士山の様相を決定的に変えてしまった。津波や原発に隠れてこのとき、富士山内部のマグマだまりに「ひび割れ」が生じたことに、火山学者たちは青ざめた。以後、富士山は「噴火するかもしれない山」から「100パーセント噴火する山」に変容してしまった。そのとき何が起こるのか。南海トラフ巨大地震との連動はあるのか。火山の第一人者が危機の全貌を見通す!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

116
いま南海トラフ地震についての批判的な本(「南海トラフ地震の真実」)を読んでいるのですが、その前に理論的で専門家の本ということでこの本を読みました。2007年に出された本を最近(2019年)修正されて出されたようです。今年になて能登地震さらには千葉でも地震が頻発しているようで気になります。確かに富士山の300年間も沈黙しているというのも不気味です。そこをわかりやすく説明してくれます。鎌田先生の本は説得力があります。2024/03/07

kinkin

85
富士山がもし噴火したら。その時起こること、火山灰、溶岩流、噴石と火山弾、火砕流と火砕サージ、泥流についてわかりやすく書かれている。二章は南海トラフと富士山噴火について。長い間噴火していない富士山だが、人間の時間が長いが地球の歴史から見ればほんの一瞬の出来事だ。甚大な災害が起きると同時に地震活動も活発になると思う。そこに地球の温暖化が加われば経済活動や移動・輸送の混乱で大変。年々地球の変化を体感することが多くなった。いざとなったら、はやっぱり日頃から考えておかねば・・・・図書館本2024/02/18

まーくん

76
著者は京大の名物教授。地味な地学の講義を教養科目人気第一位に。通産省地質調査所の研究官を経て京大教授に。大学教授らしからぬ服装センスも際立っている(と個人的には思っている)。名峰富士がいわゆる「活火山」であり、いつ噴火しても不思議でないことを、火山活動の仕組みから説明。又、噴火がプレートの動きと無関係ではなく南海トラフ地震と連動する可能性(そして実績)についても語る。3.11以来、日本列島の力学的なバランスは大きく変化しており噴火活動への新たな注意も必要。噴火は前兆を捉えることができ、一定の避難対策可能。2019/05/20

やいっち

73
本書のテーマは、今のコロナの驚異の中で大方の関心の対象の他だろうが、前日の日記にも書いたが、著者も言うように、2030年前後に南海トラフの地震、連動する富士山噴火の切迫は変わらない。宝永の噴火以来300年余り。マグマが溜まっている。ひしひしと危険が迫っているのだ。多くは語らない。ここでは、「富士山火山防災マップ」を示すにとどめておく: http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-kyougikai/fuji_map/ 2020/03/23

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

37
火山噴火によってひきおこされる噴出物はどのようなものがあり、どんな被害がでるのかを具体的な事例をあげて説明。そのあと富士山の噴火の歴史をたどりながら、南海トラフとの連動や山体崩壊なども考察。事前に正確な知識をもっておくことが、被害を最小限に抑える。また、火山の噴火は、災害という負の面がある一方で、温泉や湧き水、平らで広い大地などの恵みももたらす。災害と恵みは表裏一体。地学が得意でない私でもわかりやすい1冊。2019/06/25

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