内容説明
「九軍神」は、「大東亜戦争」の戦端が開かれたハワイ真珠湾への還らざる「特別攻撃隊」へ与えられた「称号」である。この戦争は、決死の真珠湾特攻で開幕し、片道燃料の人間爆弾の特攻で閉幕した。真珠湾特攻の真相と、「軍神」賛美とはうらはらに残された家族の悲惨を、いま改めて問うノンフィクションの力作。ハワイ真珠湾攻撃に散った「九軍神」とは? なぜ彼らは「軍神」にされたのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
4
謎なのは、牛島秀彦の意図・狙いである。総体的には日本近代体制のクライマックスたる先の戦争における一億総キチガイ現象のもつ気持悪さをこれでもかこれでもかと衝きつけてくるものではあるが、本書はそれを崇高なもの、美しいものという印象を植え付ける。若き軍人は貧しい環境の中で母親の想像を絶する重労働に支えられ、壮絶な努力をして受験に合格し、純粋な気持で国を守ろうと死んでいった。これがそのままのことであれば、九軍神は幸せで、現代人は堕落しているということになる。だが厳格な軍官僚は本当に軍紀律に耐え得たであろうか。その2022/08/24
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