内容説明
異種生命と接触すべく旅を続ける宇宙船〈ナイトフライヤー〉を描く表題作、ヒューゴー賞受賞作、初訳作品3篇ほか全6篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
66
Netflixでドラマ化されたらしい。作品自体は1970年代の短・中編集。 スペース物。 ゾンビが好きな人ポイ(あの時代はまだなかったか?) ゲーム・オブ・スローンズの原作者(未見) ヒューゴー賞取った”この歌をライアに”がいいかな2021/11/09
くさてる
19
SFファンタジイの中短編集。このジャンルがそれほど得意じゃない私でも、ぐいぐい迫る面白さに圧倒されました。世界観や設定を飲み込むまでに時間がかかるかな……と思っていても、話に引き込まれると、自然にその光景が目の前に広がる感じ。いちいちストーリーを説明するのも難しいのですが、やはり、それぞれ感情と思考を読むことができるカップルがある惑星を訪れる「この歌を、ライアに」が圧巻。どこまでも真向に「愛」という概念とぶつかったこの物語を前にして、言葉もない感じになりました。とても好きです。2019/06/22
アプネア
18
6編のSF中短編集。異世界の独特な文化・風俗・習慣など、様々な要素はヴァンスほどの突き抜けた異質感は無いものの、やはりその影響は感じられる。全編において孤独を纏った作風が多いなか、白眉は「この歌を、ライアに」だろうか…。異星人の宗教にハマる人が続出。問題視されたのは安楽死によって魂が昇華するという教義だった。テレパスの男女が調査を始めるが…。ヴァーリイの様な剥き出しの感傷からではなく、もっと根源的な人間の愛と孤独を問いかける。そう、人は一人で生まれ、一人で死んでいく。だからこそ、愛し愛されたいと願うのだ。2019/06/11
スターライト
17
表題作を含む6篇を収録した中短篇集。いずれ劣らぬ傑作揃いで、宇宙SF、ホラー、ハードSFなど様々なジャンルの要素が詰め込まれている。サスペンスフルな展開でページを繰る手ももどかしくなる「ナイトフライヤー」、屍人を使ってひと財産を目論む男たちの物語「オーバーライド」、作者の戦争への思いが込められたと思しき「ウィークエンドは戦場で」など秀作が並ぶ中でベストを選ぶなら、やはり「この歌を、ライアに」か。本書は愛と孤独が重要なテーマの一つだが、それを見事に体現している傑作。今後もマーティンの短編集を望みたい。2019/05/08
maimai
11
やはり、この作家はどうも肌に合わないようだ。それはずいぶん以前から感じていて、『サンドキングス』でも『フィーバードリーム』でも、周りの評判の割に入り込めないものを感じたのを思い出した。少し間が空いて、『タフの箱舟』や『洋梨形の男』が出たときも読んでみたが、やはり乗れず。とても息の長い作家だから、長い人生の間には、読んでみようかという気の迷い(w)が生じるときがあるのだ。今回もそれ。この作家のものはきっともう読むまいと今は思っているが、10年後には忘れてまた読むかもしれない。2020/03/14
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