南極メルトダウン

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南極メルトダウン

  • ISBN:9784782535196

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内容説明

南極崩壊を描く内外初とみられる環境小説/大自然からの予期せぬ復讐/ノアの大洪水時代が再来

地球温暖化はティピング・ポイント(転換点)を超えた。南極大陸の氷河・氷床が海水温の上昇で融解し、ついに崩壊して世界規模の大津波を引き起こした。暴走する資本主義が地球を破滅に追い込んだのだ。気象予報官の白井清は気象庁を自主退職、独立して温暖化の危機に遮二無二に取り組む。国際石油資本の謀略に巻き込まれながらも異常気象の真因を突き止め、折からの破局を救おうと奔走する。

【著者】
北沢栄
慶應義塾大学経済学部卒。共同通信経済部、ニューヨーク特派員を経てフリージャーナリスト。東北公益文科大学大学院教授、参議院行政監視委員会客員調査員などを歴任。これまで公益法人問題、国家予算、公務員制度などに関し参議院厚生労働委員会、同決算委員会、同予算委員会、衆議院内閣委員会で意見陳述。2010年「厚生労働省独立行政法人・公益法人等整理合理化委員会」座長として報告書を取りまとめ。近著に『小説・非正規 外されたはしご』(印刷本・産学社、電子本・ボイジャー)。

目次

Ⅰ 天変地異
Ⅱ グリーンランド
Ⅲ 気候大変動
Ⅳ 南極メルトダウン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ren5000

29
限りなくノンフィクションに近い内容として読んだ。南極のメルトダウンがこれほどまでに世界に影響を与えると知って怖くなる。人類は好き勝手にやった結果で手痛いしっぺ返しを受けるんだろうなとちょっと達観にも似た気持ち。いくら啓発を訴えてもきっとその時が来るまで人類は変わらない。合掌2022/08/17

おのちん

17
★★★★★:そら恐ろしくなる内容だった。茹でガエル・・・。多くの温暖化による影響が世界規模で表れているにも関わらず、経済活動を優先させ、さらには温暖化に対する活動を阻止しようとする巨大勢力、イラつくも理解は出来るというジレンマ。氷床が溶け出すことの恐ろしさ。避難する先は標高1000メートル以上という絶望感を感じさせてくれる1冊だった。しかし、この数日の異常気象を目の当たりにするとティッピング・ポイント(転換点)を迎えてしまったのかと思う。 2022/06/23

toshi

11
読み始めてすぐ幸田真音の「大暴落ガラ」を連想したけれど、物語はすぐに違う方向に進む。「日本沈没」の世界版と言った話。南極がメルトダウンして大津波が来るというとき主人公が避難先に選んだところが我が家のあたりと言うことで、ここに住んでいる限りは大丈夫(笑)。とにかく読者に対して状況設定や詳細内容などをセリフで説明するので会話が不自然。専門家たちが会食する場面とか、企業のトップとその腹心の会話がありえない内容。そんな事、その人だったら当然知ってなきゃ変・・と言うような事ばかりしゃべっていて違和感だらけ。(→続く2019/01/26

Book Lover Mr.Garakuta

9
現実的事実として受け止めると恐ろしい話だ。2019/03/30

naohumi

6
フィクションながら現実的にあり得そうな物語。温暖化の影響で南極がメルトダウン、津波が世界を襲う。 まさか、と思いつつ、このまま温暖化が進めば、強ちフィクションでもなくなってしまうのかもしれない。 利便性と経済発展を追及したその先は何があるかわからない。小説ながら、ふと今の世界のあり方を考えなおさせてくれた一冊となった。2019/05/07

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