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内容説明
ユニクロ、楽天、セブン‐イレブン等の企業、今治タオルなどの物産品、幼稚園や大学などの社会施設……様々な領域でブランド戦略を手掛ける佐藤可士和が、2012年から慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で行っている画期的な授業「未踏領域のデザイン戦略」を書籍化。一見、デザインとは無縁な「健康」「平和」「防災」「幸福」など抽象的なテーマに、どのようにデザイン的思考が反映されるのか? 全ての人が活用できる「デザインの力」とは? 新しい「視点」を発見するためのヒントが満載!
目次
巻頭言 デザインの可能性について 村井 純
第一章「デザイン」を広義に解き放つ
第二章「未踏領域」をデザインする――慶應SFCでの実践記録――
第三章「視点」をつかむためのヒント
おわりに
「未踏領域のデザイン戦略」教員リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
59
この一冊に限らず、著者の論理的思考性に驚かされます。俗に言う「デザイナー」とは、アイデアや閃きといった発想力ばかりがフォーカスされてしまいますが、著者の観点は全く逆。どこまでもロジカルな物を生み出してます。その過程は、課題→コンセプト→ソリューションの流れの中で「あるのに見えなかったものが、コミュニケーションを重ねることによって光が当たり、目の前にその光景が現れる」という。問題を解決さる方法としては、一見当たり前に感じるが、その当たり前をブレる事なくできるのが、著者の凄さだと思いました。読んでよかった。2021/10/16
MIKI(magicrose)
9
「コミュニケーションのデザイン」を専門とする佐藤可士和さんが、2012年からKFCで行なっている「未踏領域のデザイン戦略」というタイトルの授業。ビジネス社会とは異なる「大学」という場で、「平和」「幸福」といった抽象性の高い難しいテーマを設定し、学生たちと共に未踏の領域に踏み込み、デザインの未来を考えていくという、これまでにない刺激的な授業の様子を紹介してくれる本です。今時の「働き方改革」とは逆行するかのような、時間を忘れて作業に集中し最後までやり切る「クリエイションの本質」に触れる経験。オススメです!2019/05/31
キャラメルベイベー@道北民
6
学生たちの作ったプレゼンの実例なんかが、よくわかってよかった。すっとよめた。他の本にも手をつけてみようかしら。2022/01/16
復活!! あくびちゃん!
6
うーん。書いてあることはとても興味深いし、「未踏領域のデザイン戦略」の講義自体も受けてみたいと思うぐらい面白そうなのだが、タイトルの『世界が変わる「視点」の見つけ方』について書いてあるのは、第三章のみというのが×だと思う。読み始めからずっとその点に違和感があるという不思議な本なのだが、これは編集者あるいは出版社の問題なのだろう。おしい!!と思った一冊でした。2019/11/23
yunyon
6
初めて、慶応大学SFCがどんなことをやってる大学なのかわかった。そして、ビジネスマン目指すなら、早稲田より慶応って言われる所以も分かった気がする。一貫して、イマドキでおしゃれで、使われている言葉も一昔前の言葉で言えば「意識高い系」なのですが、「頭から煙が出るほどやる」って、やっぱり、人の心に火を付けることができるような人って、自分を追い込んで、底からなにか掴んだようね人なんだな~って思いました。2019/05/10