内容説明
歴史小説の名手、伊東潤が放つ川中島合戦!
義を貫いてこそ―
上杉謙信と武田信玄が鎬を削る北信濃の地で、若武者須田満親が、才を磨き、戦塵を駆け抜ける! 文庫版にあたり、大幅改稿!装画は長野剛さん、解説は乃至政彦さん。
徹底的な現地取材を基に描く新たな合戦像!
時は戦国、あまたの武将ひしめく北信濃の地。甲斐の武田晴信(信玄)は、今川・北条と盟を結びつつ野望の眼を北に向けた。北信の盟主村上義清に忠義を尽くす須田家の後継満親と、従兄にして刎頸の友でもある須田庶家の信正。川中島に所領を持つ二人の若者は悩み、葛藤する。道は二つ、裏切ってでも生き残りを策すべきか、滅ぼうとも義を貫くか。やがて武田の脅威に抗しきれなくなった時、満親は越後の長尾景虎(上杉謙信)に支援を請う使者に立った……。北信濃を巡って謙信の義と信玄の欲が火花を散らす中、流転を強いられる須田一族の運命は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
157
伊東 潤は、新作中心に読んでいる作家です。未読の本書が新刊文庫になったので、読みました。北信濃の土豪、須田満親の物語は、初めてです。川中島の合戦が第五次まであったとは、知りませんでした。タイトルの「吹けよ風 呼べよ嵐」は、プロレスファンならお馴染みのアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲 https://www.youtube.com/watch?v=XNOaBkyR5tA と同一ですが、著者はアブドーラ・ザ・ブッチャーのファンで、意識してつけたのでしょうか?それとも偶然の一致でしょうか?2019/06/25
岡本
104
謙信と信玄ではなく信濃国衆・須田満親の視点から川中島の戦いを描く。信濃方、そして越後方の満親の視点なので作中では武田家や信玄の事が強欲で強兵を率いる悪魔の様な印象を受ける。大名ではなく国衆を主人公に据える事の多い著者だから書ける一冊。2019/08/03
えみ
51
五度にもわたる川中島合戦はこうして行われた!時の最強武将、上杉謙信と武田信玄の義と野望がぶつかり合った戦国時代の超有名な戦い。信濃国の武将・須田満親の第三者の立場から見たその戦は果たして何を意味していたのか。知らなかった側面が顕わになって益々戦国という世に興味と魅力を感じることができる一冊だった。武人として何を大切に生きていたのか、何を背負って戦に繰り出していたのか、綺麗事じゃない命のやり取りを知恵者の満親を通して教えてもらった。弱き者は強き者に従う、それこそ己の背負うものを丸ごと守る方法、勝ち抜く秘訣!2021/02/06
harass
43
kindleunlimited.北信濃の国人、諏訪満親が主人公。彼は、侵略者武田信玄に奪われた故郷奪還に、越後の虎上杉謙信に接近し家臣に。上杉武田の第四次川中島の戦いに参加する。この作家の歴史物は結構KindleUnlimitedで読めるし、珍しい題材もあるのでここ数ヶ月読んでいた。ただ面白いかと言えばうーん。歴史の事件を情報として小説にまとめるのは大したものだと思うが、あえてだろうが人物が薄い。小説としての醍醐味に欠けているのではと。わかるのだがなあ。2026/08/13
金吾
25
信濃の土豪からみた甲越の戦いです。強国に隣接する小国がどう生きていくのかをドキドキしながら読みました。2025/05/11




