内容説明
「献身的」で、なくていい!
突然、働き盛りの夫を襲った脳卒中と半身の後遺症。
何の知識もなかった私は、手探りで夫の復帰までを「戦う」ことになる――
葛藤と失敗と発見の、ドタバタ体験記!
反論のしようもない夫には気の毒だし何も解決しないんだけれど、当事者だけがツラいんじゃなく私だってツラくなるんだってことを夫に分かってもらいたくなる。戦ってる夫を「サポートしてる」とか「見守ってる」って立場だと思っていると、行き場のないツラさが湧いてくる。でもそうじゃない。夫と「一緒になって戦ってる」ってことでもない。家族は家族でそれぞれの持ち場で「個人で戦ってる」ってこと。
ーー本文より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょう
8
50才の旦那さまが脳梗塞で倒れた!脳梗塞たっていろいろあるのだ、つまった部位やつまり方で、進み方も麻痺も、回復も。いやはや、医学の進歩はすごいけど、ある意味残酷にいろんなことがわかり、本人はもちろん、家族も、仕事も大慌て。いや、他人事じゃない、いつなんどき起こるかもしれない危機のなかでいきてるあたしたち。ふえー!2019/06/29
zakuro
6
確かにリハビリ施設って高齢者ばかりで、求めているものとの違いに愕然とさせられるんだよね。もう人生静かに終えてもいいだろって人に人力財力割くより、現役復帰を目指す世代向けのシステムにもっと注力して欲しい。こういうこと言うと、効率だけを考える差別主義者って言われるんだろうか。酒タバコについては書かれていないけど、体重100キロとか、発病前の健康管理はどうだったのか気になる。夫婦ともフリーのライターで子供2人いるなら、資本である身体のことをもっと気遣うべきだった思う(自戒を込めて)。2019/07/01
雛
5
50才で脳梗塞を患ったライターの夫を叱咤激励しながら共に歩む妻の夫婦二人三脚物語。 それにしても、病気をしてから左手の指2本で打ったという、轟氏のエッセイのクオリティに👏! それにしても、リハビリその他、本当に人それぞれなので、そういう意味では役には立たないと言っておこう。2020/06/24
hagias
2
「患者力」という言葉をよく耳にするが、どんな表現をしたらこの感動が伝わるだろうか…「患者家族力」ではあまりにダサい。申し訳ないが今は他に思い浮かばないので一時採用。兎に角この妻の行動力と可能性を求める貪欲さが素晴らし過ぎて眩しい!夫の回復はこの妻のあってこその相乗効果に他ならない。脳梗塞や片麻痺の領域を遥かに超える人生の道しるべと評して過言ではない⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎2019/08/02
Sa
0
近い将来、夫が倒れることもあるかもと思って読んだ本。内容は深刻ではあるけれど、暗い気持ちにはならない。夫ともし倒れたら?を話すきっかけになった。2021/11/09