千のグラスを満たすには

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千のグラスを満たすには

  • 著者名:遠藤彩見【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 新潮社(2019/05発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103396826

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内容説明

きらびやかに着飾った女性たち、たくさんのボトルと笑い声……キャバクラ・ジュビリーは、華やかな表舞台。でもその裏では、ドライバーやヘアメイク、黒服、店長、そしてキャストたちが、日夜奮闘しているんです。楽な仕事なんてどこにもない。だけど、楽しく働くことはできるから――。一編読めば、疲れた心によく効きます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

138
キャバクラで働くキャスト、ボーイ、その他雑用係のお仕事小説。若い頃6年キャバ嬢をしていた私には痛いほどわかるキャストの気持ち。楽してお金が稼げるイメージが強いキャバ嬢だけど本当に稼ごうと思ったら円形脱毛症、鞄の中には常に胃薬くらいは覚悟しないと務まらない。そんな環境でNo. 1争いをするリコとエル。最後はまるく収まり良かった。2021/06/29

ダイ@2019.11.2~一時休止

78
連作短編集。キャバクラで働く人たちのお話。最終話の店長が・・・最後くらいきれいに終わらせてあげなよ。2018/12/29

いたろう

62
著者初読み。5編の連作短編は、キャバ嬢のお仕事小説。視点はキャバ嬢だけでなく、送りのドライバー、美容師、指名係、店長と移り変わって、キャバ嬢とその世界を描いている。お仕事小説というと、客の立場として知っている仕事の楽屋裏の話が興味深いのに、キャバクラは、客の立場としてもよく知らないので、読んで面白いだろうかと思ったが、逆に知らない世界が見られて面白かった。それは、遊郭のことを知らなくても、吉原の話を面白く読めるのと同じなのかも。キャバ嬢の大変さを描きながら、生々しい話にはなっていないのも読みやすいところ。2019/04/20

アズマ

30
キャバクラで働く色々な人たちの話です。華やかだけど過酷な世界でした。派手なイメージがあるけど裏ではそれぞれの地道な努力があって面白かったです。「ヘアセット」が特に好きです。2019/10/14

むぎじる

25
日本一の歓楽街にあるキャバクラ「ジュビリー」を舞台に、 そこで働く人々を描いた連作短編集。暗闇の中にキラキラした光を浮かび上がらせるお店の雰囲気は、非日常の世界。明と暗。目的もなく高給につられて流されるように働いたり、一度味わってしまったおいしい思いを忘れられない女の子たちには、地獄への入り口にもなりかねない。「シャンパンの泡は待ってくれない」を信条に、プライドを持ってジュビリーに君臨したリコ。「輝きは見る者の心の中で永遠になる」きらめきの軌跡を描いて去った彼女は、強くしなやかだった。2019/07/05

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