内容説明
傑出した国語学者・言語学者であった著者による古典文法の概説書。文法がどのような組織を持っているか総体として受けとめ、たんに作品解釈のためだけではなく、それ自体、教養として学ぶことを提唱する。大きく「文」「語」「付属語」「表現」に分けて解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
73
受験生でも無いのに文法入門である。シミジミニホンゴムズカシネーと、ひとりごちる他無し。古典文法は現代文のそれとは違い、論理性に富んでいる事は理解できるのだが、肝心の学習者たる自分のオツムの出来が悪い事を思い知らされる。2024/09/16
garyou
2
参考書としてではなく、一般書として文法書、それも文語の文法書を書こうという意欲・情熱はどこから生まれてくるのだろう。そんなことを思いながら読む。冒頭の「文法とは」とか「文・文章・文節・語」などの説明は口語にも置き換えられる。文法を覚える意義などもとても興味深い。2017/08/28
G.D
1
高校国語における古文の知識を得ていることが前提だと思う。記述は名前の通り文法にのみ即しており、単語や時代背景等は省かれている。特に例文の現代語訳が無いため、上記のレベルの知識を得ていない場合はかなり苦労をして読むことになると考えられる。2017/05/22
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