内容説明
「ヒキタさんの子どもの顔が見てみたい」35歳の妻が、何気なく言ったひと言で、45歳の作家は子どもを作る決心をした。排卵日を割り出すタイミング法を取り入れたが、一年あまり結果が出なかった。検査を受けると、精子の運動率が悪いと診断され……。そこから長い長い「懐妊トレーニング」の日々が始まった! 男性から見た不妊治療を綴ったドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
185
結婚したら子供がいる生活も当たり前だと思ってはいけない。欲しいときに出来るとは限らない。持たぬ人、出来ぬ人。結婚だけが全てでもないーこれはヒキタクニオ氏の『そして、父になった』男性から見た不妊治療ドキュメント5年と言う歳月にお金もかかる。それでも子供が欲しい。産んだからには責任もって育てるのみ。親馬鹿ちゃんりん、空ちゃんはすくすく成長8歳だそうだ。そうか、これは映画化されて、松重さんと北川さんなのか!そっちも気になるところだ。2019/09/24
papako
57
松重豊主演映画化って?と手にとりました。妊娠したことも不妊治療したこともないし子供を欲しいと思ったことがないので、その大変さは他人事でしかありません。どれだけ理不尽で不安で苦痛で心細いことなのか。そして男性のヒキタさんの視点で書かれているので、そういえば、そこ語られないね。と思うことがたくさんありました。そっかぁ、精子を元気にする薬も治療法もないんだ。そこ、大切なんじゃないの?この春から不妊治療保険適用始まりますよね、多くの人たちが望みを持てますように。映画も見ようと思います。2022/04/01
ゆきらぱ
41
男性作家の珍しい不妊治療記。書かれているのは大変な毎日である。ご夫婦の間が強い信頼で繋がっているのを感じる。ここまで詳しく書かれていると貴重な書物という気がした。と同時に、ご夫婦に対してちょっと違うなという思いもたまにあった。なんかちょっとズレている。なんか周囲の人々の思いがこの2人に伝わっていないのではと思う時がある。特にヒキタさんは周囲には素のままぶつかるが、妻には非常にデリケートに接する。アンバランスでした。 赤ちゃんの写真が神々しかった。2021/08/15
カブ
38
松重豊、北川景子で映画化、10月公開!不妊治療を「懐妊トレーニング」と前向きなことばで表し、夫の目で描く。もっとコミカルな感じなのかと思っていましたが、途中悲しいことがあったり、何度もチャレンジするドキュメントです。2019/06/22
ケー
18
久しぶりに心の芯まであったかくなる本に出会えた。高齢出産のドキュメンタリー。女性から見た出産をテーマにした本といえば川上さんの『きみは赤ちゃん』があるけれど、本作は男性目線から見ているので同性の自分としてはより共感というか、より子どもをつくるっていうことがジワッときたというか。いや、結婚すらしてないんですけどね自分。不妊治療に関するルポが主になるのでお金の話も結構シビア。でもそれを乗り越えたヒキタさんの幸せそう顔が浮かぶようでした。誰にでもオススメできる一冊です。2020/05/23
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