わくわくライブラリー ソラタとヒナタ みえない星空

著者名：かんのゆうこ【作】/くまあやこ【絵】

講談社（2019/05発売）

• ISBN：9784065154458

内容説明

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『はりねずみのルーチカ』シリーズ、かんのゆうこ氏の新作童話第二弾。心優しいくまのソラタと、孤独に育ったきつねのヒナタとの、あたたかい友情の物語。ソラタがいたちからうまく育てると言葉を覚えるという石をもらう、「おしゃべり石」。ソラタしか友だちがいなかったヒナタが、たぬきの子とはじめてふたりで遊びに出かける「くりひろい」。など4編を収録。すべての見開きに挿絵入り、総ルビ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[anne＠灯れ松明の火]

かんのさん追っかけ中。シリーズ２。心の広いソラタ。ちょっとは焼きもちを焼いてほしいヒナタ。（男の子同士の友達のはずだけど(笑)）沢山の友達で、また、他の友達と遊ぶのも楽しいけれど、やっぱり一番はお互いなんだね♪　今回は、ソラタの弱い面も見られた。それが、かえって良かった♪　いたちの話は、本当のところはどうだったのかな？　最後の話で、ヒナタの失敗に対するソラタの対応が素敵。かばったわけでなく、心から思っていることがわかる。ソラタって、本当にきれいな心を持ってるなあ。

2020/08/02

[花林糖]

（図書館本）シリーズ2巻目。短いお話4話。ソラタはイタチ君に騙されたのか？ソラタにちょっとイラつきました。良かったのは「みえない星空」。「おしゃべり石/くりひろい/おばけ/みえない星空」

2019/10/10

[遠い日]

「ソラタとヒナタ」シリーズ２。強がりのきつね、ヒナタの意地っ張りと愛されたい気持ちは、きっとこれまでの孤独の裏返し。初めてできた友だちのソラタの、自分への友情の大きさ深さを確かめたくてしかたない。サブタイトルにもなっている「みえない星空」の章は、ふたりのお互いを思い合う気持ちがすてき。見えない星空、なんてすばらしい贈り物だろうか。

2020/08/04

[kyonkyon]

このシリーズは初めて読みました。ガマくんとカエルくんみたい。クマのソラタとキツネのヒナタ。二人は友達というよりも、「好き」と言葉には出さない両思いの仲みたい。応援したくなります。

2021/05/09

[丸和 華]

児童書。『ソラタとヒナタ』シリーズ２作目。ある意味短編集▽ヒナタの独占欲が顕著！　「ああ、ヒナタ……」とほんとに切なくなる。なのに不思議。全然嫌な依存と感じません。「ヒナタの心がまだ未成熟、発展途上である」ということが見える話の構成となっているからでしょうか。素晴らしいです！▽最後のエピソード、心にじんわりと響くものがあります。「きっとソラタ、喜んでくれるぞ！」大好きな大好きなソラタの喜ぶ顔しか浮かばないヒナタ。一生懸命頑張ったもんね。だけど……▽くまあやこさんの色鉛筆感を漂わせる画風が素敵です♪

2020/12/09