内容説明
騙して、化けて、また、騙す。戦国の「化け札」=ジョーカー、真田昌幸。武田家滅亡後、織田、北条、上杉という大大名に囲まれながら、策謀をめぐらし、裏切りを繰り返して、天下をうかがう。昌幸の前に立ちはだかるのは、名将徳川家康と大軍勢。あまりに巨大な敵に、どう立ち向かうのか。生き残ることはできるのか。『誉れの赤』で新風を吹き込み、『決戦!関ヶ原』で名を上げた作者が、戦国随一の策士を描く書き下ろし長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
70
真田昌幸が主役。天正壬午の乱から第一次上田合戦のあたりまでの、真田家の生き残りをかけた戦いが描かれています。昌幸と双子の弟、信尹との関係が熱いなぁ…毎回ギリギリの状況に置かれながらも兄と同じ視点で見て決断行動できるのは、やはり双子だから?真実を見抜く眼力を持った百姓、新平も良い味を出しています。信尹が家康に惹かれ始めた所で物語が終わっていて、この後の展開を思うと続きをが読みたくて仕方ないです。続編書いてほしいです。2019/06/18
只三郎
9
武田家滅亡〜第一次上田合戦までの真田昌幸の活躍を描いた本作。 大国に挟まれた小国ながら、ありとあらゆる手を尽くして成り上がろうとする様に感服。 徳川家康との化かしあいも、見所のひとつであり、戦国の世の苛烈さを感じられる。 この後の真田昌幸が豊臣秀吉、徳川家康と化かしあう姿を見てみたいものだ。2024/07/28
シンゴ
8
主人公は真田昌幸。上田合戦がメインと言うより、昌幸の外交、政治的な立ち回りがメイン。信玄になりたかった男と信玄を乗り越えたかった男の戦い。2020/08/20
ちゃーりー
4
真田昌幸の話、いろいろ策をこうじて外敵にあたってきたが、戦国時代は大変だ、面白く読了。2019/12/16
鵺
4
戦国の謀将真田昌幸を描く歴史小説。第一次上田合戦の描写は巧くて面白かった。演出なのだろうが第二次上田合戦は描いて欲しかった。晩年が悲しいからしょうがないのかもしれないが。2019/11/08
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