内容説明
好評、宮之原警部シリーズ。
松山駅近くの繁華街の駐車場でホームレスの他殺死体が発見された。
真っ黒に汚れた衣類、生ごみのような悪臭を放っていた。死体からは、トカレフ、胴巻きからはタレントの戸籍謄本が発見され、事件はセンセーショナルな様相を見せ始める。
半年ほど前に同じ管内の殺人事件を鮮やかな推理で解決に導いた、愛媛県警松山中央署留置所の看守、大鷹鬼平は、刑事の藤森とともに捜査を始める。
実は鬼平には頼る後ろ盾があった。
警視庁遊撃捜査係の宮之原警部だ。
捜査線上には、ホームレスの最後の目撃者、屋台のラーメン屋の親爺、専門学校の用務員、連れ込み旅館の仲居などが参考人として挙がる。
そこへクラブの美人ホステスから「ホームレスに尾けられた」という電話が入る。
鬼平は、ホームレスの身元が事件のカギと睨み、東京・代々木公園のホームレスの群れに潜入しようと試みる。
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