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内容説明
荒波が地銀を襲う。スルガ銀行の不正融資やアパートローン、厳しいノルマによる過剰融資など課題は山積するばかり。一方、堅調を維持する信用金庫・信用組合は、顧客からの「信用」を蓄積し、顧客の要望を地元のビジネスに転換している。両者の違いは何か。地銀が直面する問題は私たちの組織でも十分起こりうる。トップから現場の営業パーソンまで、全国各地に赴き取材を重ねてきた著者による地域金融の未来を描く予言書であり提言書。 【本書の内容】●第1章 地銀と信金・信組、なぜ差が付いたか ●第2章 相次ぐ不正と「地銀神話」の崩壊 ●第3章 過剰な「ノルマ主義」がもたらした歪み ●第4章 地域に「選ばれし金融機関」の条件 ●第5章 「原点」を見失った地銀に未来はあるか ●第6章 いま注目の信金・信組はここだ 秋田県信用組合/北上信用金庫/いわき信用組合/塩沢信用組合/枚方信用金庫/広島市信用組合/足立成和信用金庫/第一勧業信用組合 ●終章 地域金融に託された希望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
日経新聞の記事をまとめた「地銀波乱」がどちらかというとマスコミ受けするような気がしますが、この本では地銀というよりも信用金庫や信用組合の地道な顧客対応が示されています。今地方創生といわれたりしていますが、ここに書かれている例は非常に今後の方向性なども示されていて参考になります。今まで上位地銀はメガを目指し信金・信組は地銀と同じような対応を目指してきた気がします。そこを原点に戻ってという例が数多くあります。参考になりました。2019/07/15
nbhd
17
銀行って、マトモで賢い人が働いていると思い込んでいた部分があったけど、ここ数年の金融物を読んでいて、実はけっこうやばい環境なんだねと、だんだんわかってきた。銀行も企業であり、企業は拡大すると大企業病というのに罹患して、組織的にクリティカルな問題が頻出するようになる。著者は地場で活路を見出す信用金庫系の取り組みに着目し、本来地域に根差すべき地銀の今後をうらなう。個人的な話をすると、僕はテレビ局でADをやっていたことがあるんだけど、新人銀行員ってADより過酷な世界だ。本当に頑張ってきたんですねとリスペクトする2024/12/31
貧家ピー
8
地銀の話よりも、営業範囲に制限のあることを逆手にとり地元の発展につながるようなユニークな活動を行っている全国の信金・信組を紹介した一冊。2022/05/11
yurari
4
・足立成和信用金庫は工業高校の生徒を対象とする町工場のインターンシップを企画。・三重銀行はゴマの産地化プロジェクトを推進。・内閣官房まひし本部が年度末に公表する「地方創生に資する金融機関等の『特徴的な取組事例』の多くが常連組の金融機関によるもの。・三重銀行は、経営統合した第三銀行と共に、薬草を生かした先進的なガストロノミーコンテンツの企画・実現を目指す(行ってみたい!)・山梨県の都留信用組合では、基幹産業である織物業の衰退を危惧し、高級イチゴ栽培に注力。JAを除けば、農業を営む唯一の金融機関。2019/08/29
GOTI
3
☆★今や地銀は地域の心臓として経済の血液である資金を環流し地域経済の育成、活性化に資するとの使命を忘れている。株式会社形態であるため利益追求が最優先となり、役職員は「ノルマ」に追われその走狗と成り下がった。地域を蔑ろにし、地域で集めた預金を本来都銀のテリトリーであった大都市圏の企業へ低利で流出させている。それに引き替え、地域で存在感を増しているのが信金、信組である。積極的に地元の顧客からの声に耳を傾け、その求めに応える。そしてビジネスに転換する。地便に成り代わり地域の心臓となりつつある。2019/08/23
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