世界は「 」で満ちている

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世界は「 」で満ちている

  • 著者名:櫻いいよ/げみ
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2019/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569788623

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内容説明

中学1年生の由加は、家では優しい家族に、学校では仲の良い友人たちに囲まれ、毎日を楽しく過ごしていたが、ある日を境に突然学校内で孤立してしまう。親友だと思っていた涼ちゃん、毎日おしゃべりが尽きなかった友人たちからも避けられるようになった由加は、同じく一人きりで過ごしている幼なじみの男の子・悠真に話し掛けるようになるが――。世界は「楽しい」ばかりじゃない。世界に満ちているものが「 」なら、私たちはどうしたらいいの――? リアルで胸に迫る、青春小説。 【目次】●1:世界は「愛」に溢れている ●2:世界は「孤独」が潜んでいる ●3:世界は「毒」に侵されている ●4:世界は「無知」で壊れていく ●5:世界は「君」でできている

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Comit

39
図書館本~イラストのげみさん検索から一冊は、中学生のラブストーリー…ま、眩しいやつでした(;´∀`)~真っ直ぐだからこそ、相手を傷つけ傷つけられ、その事に気付かず、また許すこともできず、、、恋に恋していたことに気付き、本当に大切な人を見つけ、気にかけてくれる人達がいることを理解して、由加は成長する。~「傷ついた分だけ、許すのが難しいこともある。頑張って許す必要はないわ」「傷ついた気持ちは由加のものなんだから」「許して欲しいから、謝るの?悪いことをしたから、謝るんじゃないの?」母親って偉大(*'ω' *)2020/09/20

たまきら

34
娘チョイス。10月に発覚した友人トラブル以来、迷走が続いている娘を夫婦で必死で支えていたつもりですが、親にできることは見守りですよ、と知っているけれどできないことを様々な人たちからアドバイスされてようやく夫婦で「娘の力を信じるしかない」という結論にたどり着きました。「この本良かった」とぽつりと言ったので私も読み、今の彼女の日々とリンクして胸が痛みました。世界は毒だらけだし、私たちだって毒の発生源。それでも世界は一人ではない。そこに、みんなに気づいてほしい。そして親は待つしかないんだなあ…。2024/12/25

NOIR

26
大好きな友達に囲まれて毎日が「楽しい」で満ちている中学生の由加が、ある日の出来事を境に"不良"と呼ばれる幼馴染みと関わり出して、少しずつ「 」の中身が変わり出す物語。一気読みで「すごい」の一言です。友情や愛情、孤独、怒り、許容と・・・現役中学生が書いたのではと思えるほど微妙な人間関係と繊細な感受性の文章が、教室や校舎に連れて行ってくれます。人の言動から汲み取る事は大切だけど、それと同時に人間特有の力をどれ程使って無いかを中学生の世界で教えられる作品でした。表題の「 」内は読んだ人によって変わるのかな。2019/06/25

ぽてさら#アーニャかわいい

23
人間は愚かだ。この本を読んで最初に思った。ずっと仲良くしてきた友達を裏切り、相手の物を奪い、知らないふりをする。最初に聞いたことを真実だと思い込み、自分が正しいと思っていることがどれだけ相手を傷つけるかを考えない。最終的には自分を優先させているのだ。しかし、人間はそういう風にできている。自我は人を傷つけもするがあたたかくもする。皮肉だな。題名の「」に、私は「欲」を入れるかな。欲があるからこそこの世界は回ってるし、汚れてもいる。あなたは「」に何を当てはめますか?2022/04/15

16
最初の場面からは想像もできない内容で少し驚きました。人の感情を完璧に読み取ることはできないのだと思いました。信頼関係が壊れるのはとても簡単です。しかし、一度壊れてしまった信頼を取り戻すには多くの時間がかかると感じました。良い人間関係をつくるには、人を見た目や噂などで判断せずに、実際に関わってその人のことをよく知ることが大切だと思いました。2024/01/22

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