世界は「 」で満ちている

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader

世界は「 」で満ちている

  • 著者名:櫻いいよ/げみ
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2019/04発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569788623

ファイル: /

内容説明

中学1年生の由加は、家では優しい家族に、学校では仲の良い友人たちに囲まれ、毎日を楽しく過ごしていたが、ある日を境に突然学校内で孤立してしまう。親友だと思っていた涼ちゃん、毎日おしゃべりが尽きなかった友人たちからも避けられるようになった由加は、同じく一人きりで過ごしている幼なじみの男の子・悠真に話し掛けるようになるが――。世界は「楽しい」ばかりじゃない。世界に満ちているものが「 」なら、私たちはどうしたらいいの――? リアルで胸に迫る、青春小説。 【目次】●1:世界は「愛」に溢れている ●2:世界は「孤独」が潜んでいる ●3:世界は「毒」に侵されている ●4:世界は「無知」で壊れていく ●5:世界は「君」でできている

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(*'ω' *)@k_s

39
図書館本~イラストのげみさん検索から一冊は、中学生のラブストーリー…ま、眩しいやつでした(;´∀`)~真っ直ぐだからこそ、相手を傷つけ傷つけられ、その事に気付かず、また許すこともできず、、、恋に恋していたことに気付き、本当に大切な人を見つけ、気にかけてくれる人達がいることを理解して、由加は成長する。~「傷ついた分だけ、許すのが難しいこともある。頑張って許す必要はないわ」「傷ついた気持ちは由加のものなんだから」「許して欲しいから、謝るの?悪いことをしたから、謝るんじゃないの?」母親って偉大(*'ω' *)2020/09/20

みつばちい

31
高学年にとても人気なので読んでみた。学校大好きで幸せだった主人公が、親友とのある恋愛トラブルをきっかけに周囲からも避けられるようになってしまう。そんな時心の支えになってくれたのは、幼馴染のゆうくんだったが、彼もまた何か抱えていて、、? 素直で勢いだけがとりえの主人公が、友達との関係が崩れ幼馴染と距離を再び近づけていく中で自分の足りなかった部分についても気づいていくところがよかった。仲直りしてめでたしめでたし、じゃないのもよい。恋愛も入ってるから余計に人気なんだろうな。今自分に見えてる世界が全てではない。2023/07/09

NOIR

26
大好きな友達に囲まれて毎日が「楽しい」で満ちている中学生の由加が、ある日の出来事を境に"不良"と呼ばれる幼馴染みと関わり出して、少しずつ「 」の中身が変わり出す物語。一気読みで「すごい」の一言です。友情や愛情、孤独、怒り、許容と・・・現役中学生が書いたのではと思えるほど微妙な人間関係と繊細な感受性の文章が、教室や校舎に連れて行ってくれます。人の言動から汲み取る事は大切だけど、それと同時に人間特有の力をどれ程使って無いかを中学生の世界で教えられる作品でした。表題の「 」内は読んだ人によって変わるのかな。2019/06/25

ぽてさら#アーニャかわいい

23
人間は愚かだ。この本を読んで最初に思った。ずっと仲良くしてきた友達を裏切り、相手の物を奪い、知らないふりをする。最初に聞いたことを真実だと思い込み、自分が正しいと思っていることがどれだけ相手を傷つけるかを考えない。最終的には自分を優先させているのだ。しかし、人間はそういう風にできている。自我は人を傷つけもするがあたたかくもする。皮肉だな。題名の「」に、私は「欲」を入れるかな。欲があるからこそこの世界は回ってるし、汚れてもいる。あなたは「」に何を当てはめますか?2022/04/15

ヨシ

16
タッキーリクエスト本。親友からの裏切りで好きな人も友達もいなくなり、孤独になる由加。彼女を支えてくれたのは、不良になって避けていた幼馴染みのゆうくんだった。児童書で内容が超リアル。装丁も題名も目をひくので、中学生が手に取りやすいかも…です。題名の「 」に入るであろう文字は目次とリンクし、愛→孤独→毒→無知→君と変わっていく。でも、最終的には自分で考え、答を出していかなくてはならないのかな。キザな言い方になるけど、その答を見つけるために生きているのかもしれない。作者さんは心に響く児童小説家櫻いいよさん。2020/12/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13633424
  • ご注意事項