内容説明
嫌われ、憎まれることを恐れるな――。少し昔には、人生で目標とすべき老人がたくさんいた。井伏鱒二、安岡章太郎、宮崎康平、永六輔……豪胆で知己に溢れた先輩たちに学んだことを、秘蔵エピソードとともに綴る。内容例を挙げると、◎やばい老人の条件は三つ ◎老人は社会の指標となる「水先案内人」 ◎死ぬまでハードロッカーだった父 ◎二十八億円の借金も潰れるまでやる決意 ◎郷里のやばい老人たちが教えてくれた ◎どんな旅をし、どんな人に出会い、どんなショックを受けたか ◎ドラマティックな人生を歩んだ父と祖母 ◎素敵なじじぃとして尊敬する文人たち ◎メールでは伝わらない言葉の大切さ ◎「年寄りに聞くに限る」という教え ◎胸を張って孤独に死んでいく覚悟 ◎ひとりのじじぃから若者たちへの伝言 等々 著者が24歳から考え続けてきた「すごいお年寄り」になるための道標を自身の様々な人との出会いを通して著す。この国の未来は老人にかかっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
149
最期のときをどのように堂々と迎えるか。9歳で失くした祖母への哀しみから、自らの死を考える。…家族から繋がる人との出会いが、今の自分を育ててくれた。沢山の優しさや励ましを頂いた。君は心のどこかで日本の詩歌の本道をとらえている。それでいいんだと。…去る人があれば来る人もあって、欠けてゆく月もやがて満ちて来る。両親がいなくなったら、なぜか故郷がふいに遠ざかる気がした。父は父、母は母である。人は誰もが歳を取って老いていく。その方々の話を大切にしていきたい。毎日が挑戦と感謝の日々である。そう言い切れる人でありたい。2021/10/31
とし
113
やばい老人の条件 1「知識が豊富」 2「どんな痛みも共有してくれる」 3「何か一つスゴイものを持っている」う・・・全て足りない持っていないか(^_^;)干からびていくじじぃで終わな。2018/05/07
いつでも母さん
113
さだまさしを知ってからン十年。さださんも65才かぁ。『彼らはこういう世代なんだ』とか『僕らの世代は』なんてやっぱりそういう世代になったのだなぁと感慨深い。悲しい歌、明るい歌、世相も感じつつ一緒に歳を重ねてきた気がする。さださんより上の世代の真のジジイとババアが元気だから、やっぱりさだ世代は『やばい老人』を目指すのが良いのかもしれない。さださん、連れ合いの親もいるのよ~!って、そこだけは思った。年寄りに聞くに限る・・そう思うが、たまに押し付けられることに注意!を但し書きしてね。(笑)2017/10/02
ちゃとら
63
【図書館本】さだまさしは、LPの頃から聴いていた。小説は数冊読んだがエッセイは初めて⁈お酒を飲みながら読むのにちょうどいい塩梅。おばあさんがロシア語のバイリンガルで生粋の実業家だったのは知らなかった。子供の頃から関わってきた挙名人のやばいじじぃがたくさん登場。「困ったら年寄に聞け!」が使えなくなってきた日本の未来を危惧していた。ギブミーチョコレートが出てきたが、さださんそんな歳でしたっけ?楽しい本でした。2021/04/17
ひ ほ
44
さださん あなたは間違いなくやばい老人 です。おめでとうございます。2017/12/12