内容説明
24歳のピップは、学生ローンを抱え、仕事もぱっとせず、恋愛も失敗ばかり。彼女はひょんなことから、あるNGO組織のインターンシップに参加することになるが、それは名前も素性も知らない父への道につながっていた。全米図書賞作家による波瀾万丈な成長譚!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
113
長いけれど読む始めると一気読み!という他の方々の感想に感嘆。私は苦戦しました。ピップやアナベルたちの語りを聴いていられなくて。何か問題を抱えている人が、躁状態の時に、とにかく一から十まで、言葉にする前に考えず、浮かんだままをまくし立てている感じ。これはしんどい。ピップに対しては、母親と距離を置いてちょうだいと叫びだしたくなった。この作家さんとは、相性が合わないと痛感。映画なら観たいな。2019/07/23
星落秋風五丈原
28
確かに分厚かった!最初から破綻している母娘関係。欠けを求めるかのようなピップの就活。ずっと父を求めているのに明かさないからてっきり父に秘密があるんだと思ってました。うまく騙されました。2023/08/03
erierif
19
秋の夜長は分厚い本が読みたいっ!!という欲をたっぷり満たしてくれました。面白かった。ピュリティという可愛らしい感じの若い女性の語りから始まり次々知り合っていく大人達との物語。大人達も30〜50代で男性、女性ともとてもうまく描かれていて自然だった。知り合う人達に厚みがあって一人一人物語があって繋がっていきやがてピュリティとも関連してとても清々しい(?)リアリティのあるラストだった。大人達は変わらないかもしれない。でも知る前と知った後では違って感じる。人との付き合いや温かみを感じる本でした。2019/10/06
saeta
11
昨年の今頃にフランゼンを知り、フリーダム、コレクションズを続けて読みすっかり魅了されてしまっていた所、今年新刊が出たので早速。女の子が主人公なのでどうかなって導入だったが、ベルリンの壁崩壊前夜頃の東ドイツのアンドレアスや主人公の両親であるトムとアナベルの元夫婦の物語に移行し、800頁超楽しく読ませてもらった。主人公のピップのあだ名に引っ掛かっていたが、読み進めるうちに大金の相続絡みの話が出て来たので、大いなる遺産か、なるほどディケンズが下敷きだったのかと納得。後日談を色々想起させられるのでグッドエンド。2019/11/15
ベック
9
およそ、三カ月近くかけて読了した。フランゼンとアーヴィングの小説は、いつもそうなる。ゆっくり少しずつ歩んでいきたいのだ。今回も素晴らしかった。グローバルでありながら、描かれていることは限りなくパーソナルな事柄だ。広がりの中に個を際立たせて鮮烈なのだ。適度なユーモアと厳しい現実の対比も正確だ。やっぱりフランゼンは、いい!2019/11/24
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