内容説明
バッハについて書かれたさまざまな文章を一冊に集める。マタイ受難曲、ロ短調ミサ曲、管弦楽組曲、平均律クラヴィーア、ゴルトベルク、無伴奏チェロ……。リヒターからグールドまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
48
最近は朝に夕にのバッハ。ゲーテもモーツァルトもベートーベンも、そしてビートルズにもお手本された音楽の父。実際は20人の父(半分は夭折)音楽評論家だけあって、バッハの事を語るには「言葉が貧しい」からとおためられわれる。とは言え、さすが吉田先生。いやはや、芸術の湖のどっぷり首までつかっている様な博識、視聴歴。仰天しすぎて・・最後はとばし読み。小さいころピアノを習っていた。ソナチネ、ソナタ・・バッハインベンションとなり、ただテキストの名前に酔いしれて練習の中身はすっかり消えているそれと同じお寒い読書だった。2019/09/26
trazom
42
白水社の吉田秀和全集は、繰り返し読む私の宝物。その中からバッハの稿が集められて文庫化された。「バッハには、この意味(最も包括的な音楽)での世界の音楽が二つある。一つだけでなく二つある。そうして、私は、この二つこそ、およそ西洋音楽の歴史を通じて創造された最高の音の建造物だと考えている」として、吉田さんが「マタイ受難曲」と「ロ短調ミサ曲」を紹介する文章を初めて読んだ時の感動を思い出す。文庫解説の小池昌代さんも、とてもいい。自らヴィオラを弾かれ、音楽に造詣の深い小池さんの「弦と響」は、お薦めの音楽小説です。2020/02/06
よみこ
18
レコード、CD時代のバッハ演奏の評論集。バッハの代表曲、自分の糧として大切にし愛聴している曲ばかりを取り上げていて満足。バッハの曲が大部分、緻密な計算や分析に基づいて作られていて、それが感動を生み出す因になっていることに異論はないが、バッハの音楽が、時を超えともに暮らす喜びをもたらしてくれる奇跡にただ感動し、感謝したい。2019/11/02
neco
18
「バッハの味を知らない人は幸せである。その人には、人生で最大の至福の一つが待っているのだから。」(ゲーテ)この本を参考に、バッハを心行くまで味わってみたい。まずは、インヴェンションを弾けるようになりたいな(●´ω`●)2019/04/02
Tenouji
17
YouTube動画を聴きながら読む。なんとまぁ、アーティストによって音が、響きが違うのだろう。当たり前なんだけど、バッハを聴き比べると良くわかるw。2019/05/26
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