内容説明
雑貨店「夢見堂」で住み込みのバイトを始めた日下昭子。そんな彼女の元に、橋本裕司から父親の形見である黒電話の修理が舞い込んだ。分解してみると、そこには不思議なメッセージが……。昭和雑貨をモチーフにした書き下ろし連作謎解きミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
171
人と人に縁があるように、人と物にも縁がある。そう思わせる作品でした。そして、THE昭和だね。昭子は、育った生活環境のせいなのか、コンプレックスの塊なのかな。不器用な娘なのかもね。昭和の懐かしさを堪能できました。裕司、優しさを感じるね。度量の大きさを感じます。きっと、いいところに就職できるよ。昭子と裕司、なんだかんだ似合ってる気がするね。きっとこの2人がつきあったら、ナウくてバッチグーなアベックだね。『奇跡の柱時計』が優しく切なく、涙がちょちょきれました。2019/08/11
み
28
たぶん初読みの作家さん。昭和を愛するキャラが、ちとうざい感がありましたが、かなり無茶な謎解きな感もありましたが、嫌いじゃなかったです。2019/09/12
りんりん
13
レトロ雑貨の店「夢見堂」には、、修理を要する物も持ち込まれる。バイトの昭子は、雑貨にまつわるエピソードを調べるのが好きだ。ヒロインが無骨すぎて感じが悪いので、あまり面白く感じられなかった。2019/05/04
myunclek
11
又井健太さん初読みかと思っていたけど、他のも読んでいました。確か、新小岩パラダイスだったかな?内容はすっかり忘れてますが😜夢見堂、面白かった。続きは無いのでしょうかね。まだまだ読みたい物語です。2020/12/08
Kazumi
4
昭和をこよなく愛する昭子と偶然出会った裕司。レトロな雑貨を巡る謎。昭子の性格は思いっきり現代人だよね。 2人より昭和を長く過ごしてきたけど昭和だからこうだったって思う記憶があまりない。田舎の古い家だったから昭和レトロ雑貨好きが好みそうな雑貨は家に沢山あったなぁ。捨てられない家族だから多分物置に置き去りなんだろうなぁ。どうすんだろうねぇ。物語と全然関係ない心配事が浮かんできたよ。2023/04/09