内容説明
繰り返す死から君を救うために。
東京で自分の店をオープンさせるという大きな夢を抱き、アパレル業界でがんばってきたあずみ。だが、SNS上での出来事が原因で仕事を失い、実家がある田舎町へ帰ることに。
数年ぶりの地元に到着早々、あずみは幼馴染の太一とばったり再会する。幼い頃からどんな時もあずみの味方をしてくれた太一だが、高校生の時、太一に好意を寄せる女子生徒に嫌がらせをされてから疎遠になっていた。離れていた時間を感じさせない態度で接してくる太一に、夢を捨てた自分が情けなくて素直になれないあずみ。だが、やがて友人たちの後押しもあり、太一との距離は縮まっていく。
そんなあずみが最近気になっているのは、帰省した日から毎晩見ている夢。流星の降る夜、海辺で横たわる『誰か』の隣で泣き続けている――そんな奇妙な夢を繰り返し見ているのだ。そしてあずみは、太一の様子がどこかおかしいと気づくように。
流星群極大の夜、天体観測をするという友人の誘いで夜の海に向かったあずみと太一。星空の下で、あずみは夢の真実を知る――。
繰り返される死と嘆きの夢。流れる星はあずみと太一のどこへ導くのか。沖田円が描く再生と希望の物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茉莉花
36
仕事を失い、故郷へ帰ったあずみは、どんな時も味方だった幼馴染の太一と再会。だが、夢を捨てた自分を恥じて、素直になれないあずみ。そんな中、毎晩、流星の夜、死んだ「誰か」の横で泣き続ける夢を見るようになり…。 2021/04/24
れもん
28
電子図書館本。表紙がキレイで借りて読んでみた。仕事が上手くいかず地元に帰ってきた、あずみ。その日から『誰かが死ぬ夢』を毎晩みるようになる。『誰か』は誰なのか?あずみに優しく接する友達たちとは反対に、「それでもいいの?」とあずみの隠れた本心を探る幼馴染の太一。あずみが行く先々に現れる太一は、本当は幽霊なんじゃないかと疑いながら読み進めたけど、そうではなく(笑)後半になって『誰かが死ぬ夢』と太一の違和感の真相がわかり納得。でも、そのこととあずみの仕事が全くと言っていいほど絡んでなくて残念。2024/11/05
よっち
28
東京で自分の店をオープンさせる夢を抱きながらも、夢破れて仕事を辞めて実家がある田舎町へ戻ってきたあずみ。数年ぶりの地元に到着早々、彼女の幼馴染・太一とばったり再会する物語。SNS上での出来事が原因で仕事を失い素直になれないあずみと、仲違いから未だ距離感が分からない太一との再会。ようやく取り戻せたかけがえのない関係、そして帰省した日から毎晩見る不安な夢があって、不安な彼女を支えて背中を押してくれる太一の優しさと、そんな彼の想いにきちんと向き合おうとする二人の想いが運命を変えてゆく展開はなかなか良かったです。2019/05/28
こじポン
15
装丁の綺麗さに惹かれて購入して読み進めましたが、内容も良かったです。途中から出てくるあずみの夢の話の意味が早く知りたくて、気になって一気読みしました。流星群を死ぬまでに一回は見てみたいなあと思いました。2019/07/07
kitten
12
図書館本。懐かしい名前を見つけてよんでみた。ありきたりな話かなと思いきや、終盤ですごいヒネリが入ってびっくり。読みやすくてよかったけど、結局どういうこと?ってもやった。評価、星22024/09/10
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