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内容説明
「日本人は世界一、健康だ!」
OECDの調査で、「自分を健康だと思う人」の数が世界一少ない日本。世界に冠たる長寿国でなぜ? 医の賢人二人が、そのカラクリを説き明かす。
・長生きは医療のおかげ、ではなかった!
・血圧を下げると死亡率は3割上がる
・血糖値をコントロールすると早死にする
・腸内フローラはコントロールできない
・サプリメントの成分は胃でバラバラに溶ける
・ピロリ菌の除去で総死亡率は上がる
・女性の長生きは水道水の消毒から
・がんが「病気」とは限らない
・患者が死ぬのを見たことがない医者
・放っておけば治るものと老化現象に薬を使う
・医者が「このままでは死ぬよ」とウソをついて脅す
・一粒で長い間効く薬は危ない
深刻なのは健康状態ではなく、医療の劣化だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すしな
42
010-24.健康診断の結果を見て動揺した時に一旦落ち着くために読むと良い本です。35歳を過ぎた人の半数以上が異常値を示す基準値の設定は普通に考えたらおかしいとのこと。日本人は真面目だからそれを真に受けて病院に行くわけですけど、最近のお医者さんも実際にその人が病気かどうかよりも、基準値の範囲内戻すことだけを考えている先生も多いとのことでした。国の医療費への支出やお医者さんは増えているのに救急やお産ができる病院が減っているのはそういうことなのだなと納得しました。2024/01/21
おさむ
33
はっちゃけ爺さん達の大放談会。健康診断なんてくそくらえ。無理して嫌なことばかり考える日本人‥‥。言いたい放題だが、妙に納得もする。箴言も多い。生きてる限り不安はあるから、不安と同居できるようになるのが成熟。歴史とは時間的に動いているものを言葉という時間の止まったツールで表現するもの。だから、いくらでも書けちゃう。ルールなんかいらない。みんなが大人になれば良い。後ろめたいけどやらなければならない。そういう状態にしておくのが大人。この2人がいまのコロナ禍を、どう論じるのかがとても気になります。2020/04/28
さきん
22
健康と客観的に示されても、自らを健康と実感できない日本人。ガンの治療はほとんど無駄ばかりと説く近藤氏との対談を通して、原因を考察していく。健康診断は未病を目指して医療費を結果的に抑えられるなら、やる意義があると感じるが、身長はほとんど変わらないから測る必要はないかもしれない。かかり医はほしいと思った。タバコは本人はいいかもしれないけど、タバコに対する耐性のない人が受動喫煙するのが問題。寿命が延びたのは、竹村氏の指摘通り、水道整備が大きいと思った。2020/06/06
あまね
19
養老孟司先生と近藤誠先生の対談。言いたいことを言いたい放題お喋りしている様子が楽しいです。自分が健康だと思っている人のグラフは、とても興味深く思いました。アメリカ人は90%の人が健康だと思っていて、日本人は30%ほど。長生きなのに、不健康に悩むのが日本人とのことです。そこから展開していくお二人のお話は、唸ることも多くとても勉強になりました。何より元気いっぱいのお二人のご様子に、気持ちが明るくなりました。2020/04/27
はる
18
健康の話、利権の話、医療の話などなど、近藤誠が普段から主張していることを、養老猛司が快活に解説してくれてる感じでわかりやすいし、面白かった。養老孟司は東大卒で東大の教授であった。2人の対談で進むこの本は、知的好奇心が満たされたように思う。昔のエリートかな。生まれも育ちもいいのだなと。2019/09/23