ぽんぽこ書房 小説玉石編集部

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ぽんぽこ書房 小説玉石編集部

  • 著者名:川崎昌平
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2019/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334912796

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内容説明

ワンマン社長が下した突然の休刊宣言――文芸誌は滅びてしまうのか!? 斜陽と呼ばれて久しい出版業界で、若手編集者のコン藤リンは、作家のため、作品のため、読者のため……そして文芸の未来のために、あらがい走り続ける! 編集者のリアルを真っ正面から描く“胸アツ”な業界お仕事漫画! 「小説宝石」と「cakes」で掲載された人気連載全18話に、書下ろしのおまけ漫画と各話解説合わせて40ページ以上を加えた待望の単行本化!

目次

第1話 社長の「休刊」通告
第2話 経営者対編集者
第3話 熱い「何か」を求めて
第4話 新人作家の迷い
第5話 書きたいモノを書こう
第6話 祝宴
第7話 新人とベテラン
第8話 待つのが仕事と言うけれど
第9話 這いずり回る編集者
第10話 作家と貧困
第11話 働きながら小説を書くには
第12話 文芸誌編集部とSNS
第13話 カンヅメ
第14話 サイン本と読者
第15話 待ち会
第16話 落選
第17話 新人賞
最終話 授賞式
おまけ漫画 文芸は滅びず
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

59
「小説玉石」という架空の文芸誌の編集者を描いたエッセイ漫画。著者は編集者でもあり作家でもある方。この手の話は最近多いのであまり真新しさはなかったが、ほんわかとした絵のキャラが親しみやすく、つい先へ先へと読んでいてた。描かれている編集部の雰囲気はどこか古めかしい。喫煙も目立つし。新人賞選考会での今の決め方は民主的すぎる、編集者の熱意がもっと欲しいというセリフは印象的。コッコ田先生は何度もいいセリフを吐くなあと思った。あとイルカ沢先生の立ち去る後ろ姿が可愛すぎる。出てる作家は誰かモデルがいるのだろうか。2019/04/20

よっち

35
ワンマン社長が下した突然の休刊宣言に文芸誌は滅びてしまうのか?編集者のリアルを真っ正面から描く業界お仕事漫画。経営者と編集者の視点の違い、新人作家とベテラン作家の違い、待つべきか介入すべきか、作家と貧困、働きながら書くこと、文芸編集者とSNS、サイン会、待ち会と落選、新人賞など、各話の解説も絡めつつ描かれた内容は興味深くていろいろ考えさせられました。文芸誌も単行本もなかなか厳しいという話は様々な形で聞きますが、自分も希望は失っていないですし応援したいと思います。ただ需給のバランスはほんと考えたいですよね。2019/05/19

akihiko810/アカウント移行中

23
「小説玉石」という架空の文芸誌の編集者の仕事を描いたお仕事マンガ。7/10点  文芸誌編集部のお仕事がどういうものなのかよくわかる。がんばりだけで実売率75%(例年平均は15%ほど)にいとも簡単になっちゃうところは甘っちょろいフィクションなのだが、まあ、編集部仕事の裏側を描く漫画としてはこれもありなのかもしれない。文芸誌は最近、というかほとんど読んでないが、機会があったらまた読んでみたい2022/06/28

geromichi

4
重版未定と比較すると読み応えやヒリヒリくる感じが少し弱い気がしたが、終盤の文学賞のエピソードあたりから最後までは良い着地だと感じました。2019/05/26

kentaro mori

4
涙なくして読めません。相変わらずのハードボイルド。⚫️ゆっくり売ることができない世界をつくりあげてしまった、私たち編集者のせいである。需要に足並みを合わせた供給ができない構造に依存してしまっているためである。新しい本をつくるために日夜悪戦苦闘し、旧い本を顧みることをしなくなったからである。その罪は、深く、重い。そして、より私を苦しめるのは、その状況で最も割を喰うのは著者・・・ではなく、読者ではないかという思いである。2019/05/09

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