角川文庫<br> 江戸オリンピック

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角川文庫
江戸オリンピック

  • 著者名:室積光【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2019/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041077733

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内容説明

江戸に五輪を誘致する! 幕府主導で近代化した二十一世紀の日本。白人優位の世界を変えるべく、坂本龍馬、西郷隆盛らが立ち上る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やも

71
1頁目から笑える🤣❗籠球部員・伊藤博文君(10歳)の日記から話はスタート⛹️江戸幕府が21世紀まで続いてるかなりムリヤリな設定。籠球の吉田コーチ、江戸通勤務の高杉君、長州藩庁務めの桂先輩、【回援隊】を立ち上げた坂本龍馬君、教育奉公所勤務の西郷隆盛、黒人学生のオバマ君、弁護士のガンジー君、江戸市中見廻組の近藤勇局長、フリーアナの楠本イネ…いっぱい出てくるのぅ😂江戸開催を目指す平和の祭典・オリンピックを史実オマージュ+シニカル&ブラックユーモアで味付け。尖ってる箇所もあるけどチャレンジ精神ある1冊✨★42022/02/16

yamatoshiuruhashi

31
いつも莫迦莫迦しいような設定の中にキラリと光る本質がある室積本。今回もまた然り。禁門の変を最後に幕末の国内戦はなく世界の技術を吸収しながらも幕藩体制は2020年まで続いている。徳川の平和が400年を超え、日本は永世中立国。日清、日露戦争もなくそのごの大戦に関与せず、となれば世界の状況は大きく異なる。白人支配の世界が未だに続き有色人種独立国家は日本のみ。日本人は「名誉白人」。果してこれは日本への敬意があるのか!幕末の英傑が現代に生きるならこうだろうなと思える設定に笑いながら、理想を楽しめる。面白かった。2020/10/31

谷ヤン

29
司馬遼太郎先生へのリスペクトと山口県出身である著者の長州人びいきが垣間見える郷土愛に溢れた作品(だと思う)。乃木希典の戦ベタな書きっぷりも、広瀬赳夫や秋山真之のとった作戦もたぶん、これ『坂の上の雲』のパロディですよね。そして『花神』のメンバーが出てきたあたりがいよいよ佳境、「お・と・し・ま・え」に大爆笑。ロシアのハゲとフサフサの法則という歴史上の新たな発見もあり楽しめました。くだらない話しの中にも世界平和を願う著者の熱いメッセージ。しっかり受け取りましたよ。 2022/02/20

thee birdmen

26
明治維新がなく江戸時代が今も続いていたら…。維新の豪傑が現代を生きていたら…。そんな妄想を基に、江戸でのオリンピック開催を目論むというトンデモ話。 サラッとかるーく読めてそれなりなストーリー展開です。 もう少し深い話か、くだらなくて笑える話か、もっと割り切ってどっちかに振ってもよかったかも。 とはいえ、関西風で翻訳された誘致スピーチには悪意を感じつつニヤニヤしたりもして。 とにもかくにも評価が割れそうな本でした。2019/05/14

座敷童

8
混乱しそうな設定の中に人権意識や平和が見え隠れする内容だった。時間がかかるとも人の命のやり取りが避けられるものなら当然そちらの方がいい。理想を持てない人間には未来はない、と改めて考えさせられた。2022/05/31

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