内容説明
誕生から死、遺骨の分配まで――。ゴータマ・ブッダの全生涯を、仏教詩人・アシュヴァゴーシャが美文で綴った名著『ブッダチャリタ』。1893年に出版された14章までのサンスクリットテキストに、チベット訳、漢訳を丹念に補足しながら全28章を完訳。膨大な経典も編み、仏伝資料としての価値も備えた、もっとも古く、もっとも美しい、仏教叙事詩の誕生!「原始仏典」第10巻『ブッダチャリタ』(1985年)小社刊の文庫化
目次
王子の誕生
宮廷の生活
苦悩
幻滅
出城
馬丁を出す
苦行の森
後宮での嘆き
大臣と宮廷祭官の説得
シュレーニャ・ビンビサーラの来訪
人の欲しがっているものを否定すること
アラーダの科学
マーラに対する勝利
成道(前半)
成道(後半)
転法輪
諸弟子の回心
アナータピンダダへの教え
父子相見
ジェータヴァナを受く
教化活動の進展
アームラパーリーの園林を[ブッダが]ごらんになること
[仏が自らの]余命の長さを決意されること
[ブッダが]リッチャヴィ族を哀れまれること
入涅槃
大般涅槃
涅槃の讃嘆
ご遺骨の分配
解説 梶山雄一
学術文庫版解説 馬場紀寿
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SOHSA
34
《購入本》ブッダの生涯を描いた叙事詩「ブッダチャリタ」の和訳本。日本に伝わる大乗経典とはまた趣きの異なった著作。原著者のアシュヴァゴーシャはナーガールジュナなどに比べて馴染みが少ない印象。ブッダの姿は入滅後の仏典の制作・伝播の過程において神話化され、おそらくはブッダ自身の思いとは別の発展を遂げた。本書に描かれるブッダもやはり神格化され、神々の訪問や神通力などが多く描かれている。しかし、一方でブッダの思想そのものが厳然と述べられる場面も少なからずあり、本書はその思想を知る貴重な手掛りの一つではある。2021/04/25
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