内容説明
民に崇敬される聖公爵エンデュミオン。ゾフィーは穏やかな彼が時折「サリエル」という横暴な人格に変わると知ったことで脅され側仕えにされてしまう。我が儘だが気のいいところもあるサリエルに親しみを感じたゾフィーは、聖公爵の姿は演技でサリエルこそが本性だとわかりショックを受ける。「すごく感じやすいんだな。可愛い」開き直った彼に押し倒され、戸惑いつつも溺愛される日々。しかし彼を利用しようとする勢力が迫り!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラン
5
★3.5 面白かった。ヒロインはその場にいても人に気付いて貰えない空気の様な存在感の薄い子。ヒーローは優秀な為、子供にも関わらず勝手な大人達にいいように利用されて精神的に限界が来ている状態。食事も睡眠も満足に取れないヒーローだがヒロインといると心が落ち着きぐっすり寝られる。ヒーローの置かれた境遇がかわいそうだった。本当の自分は誰からも必要とされないと思っても周りや民のために一人で頑張って来たんだもんね。でもヒロインと出会って幸せになれて良かった。私もサリエルが好き！2020/06/18
うえさん
5
割と好きな作者さん。ヒーローの設定はある程度読み通りでしたが楽しめました。しっかりしているヒロインが良いですね。せっかくなので空気な感じを活かして活躍してほしかった気もしますが。悪役がなかなかしぶとかった。他の方があらすじがネタバレと書かれていたので、読了後にあらすじ読みました。確かに思いっきりネタバレしてる…！D2019/10/16
朔夜
5
★★★★2019/02/24
十六夜
5
小出先生の作品にしてはエロ比率が少ない、と驚きつつ（笑）話は他作品と同じくよく練られていて面白い。今回はヒロインがおっとり系ながらも言いたいことはしっかり言うほんわかしっかり系女子だったおかげで、ヒーローもすごく救われているし作風もほんわかした感じでさくさく読み進められた。ヒーローの性格も立場的にまぁ仕方ないわねって感じで同情できるし、むしろ彼がヒロインに出会えたことに感謝すらできる感じ。無事一緒になれてヒーローよかったね……と肩を叩いて上げたくなったわｗ2019/01/27
ヤモリ
2
ともすれば卑屈になりそうなヒロインの「影が薄い」という特性も家族に愛されてのびのび育ったことでただの一個性として大らかに受け入れられている。そんなヒロインにヒーローが惹かれるのがちゃんと納得できるのが良かった。子供時代のシーンが可愛くて好き。欲を言えば影の薄さで間諜的な活躍をするのも期待したけどそれはなかった模様。ヒーローは二面性があるだけでそんな腹黒ではない。2019/11/29
