内容説明
やめるなら――それは一体いつなんだ?球界を代表するピッチャーとして海を渡り、MLBでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグ「JMリーグ」でプロとして現役を続けている。人気拡大を目指し、リーグはエクスパンションを決定。川井は新設されるハワイのチームに移籍することに。そこで待っていたのは、かつて「棄てた」一人娘の美利だった。独立リーグを足がかりに、「メジャー」を目指す若い選手やフロント陣の野心。その中で、元一流選手のベテランが「現役プロ」にこだわり続ける意味とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
64
巻末に堂場さん、山本昌さん、大矢博子さんの鼎談があってお得感がある。川井秀人は46歳になっても現役の投手なので、山本昌さんを思い浮かべてもおかしくないがプロ野球、メジャーリーグ、独立リーグと野球ができる場を求める姿は伊良部投手っぽい雰囲気もある。妻子に去られても野球のことしか頭にない川井だが10数年ぶりに娘の美利と再会する。娘との和解は出来るのだろうかという点も読みごたえがある。2021/04/20
カブ
52
堂場瞬一氏のスポーツ小説は面白い!メジャーで活躍し今は独立リーグの、ピッチャーカワイ、45歳。彼はなぜ現役を続けているのか、なぜ野球をしているのか。ハワイのどこまでも青い空と、ギラギラしたお日様のような、純粋に野球が好きな男の話。2019/05/22
PEN-F
51
プロスポーツの世界で40代半ばまで現役で居続けるのは並大抵の努力では無理なのだろうな…🤔…って思ってたけど、もしかしたら違うのかもしれないな🤔 現実にもサッカーの三浦選手やスキージャンプの葛西選手、野球の山本昌選手、のちにレジェンドと呼ばれる偉大なアスリート達は、そもそも努力などと思っていないのかもしれないな🤔やっぱり好きなんだろう。野球なりサッカーなり、ただただひたすら好きで好きでしょうがないんだろうな😊たしかに絶頂期の栄光は過去の物になってしまっても、彼らにとってそんなのは些細なことなのかな。2021/11/06
Junichi Yamaguchi
41
『欠けたもの』… スポーツ選手は、いつからベテランと呼ばれ、いつまでベテランと呼ばれ続けるのだろう⁈ 個人的にはベテランの先を体現している男の物語。 男の未来、親子としての未来、娘の未来、ハワイの爽やかな風を感じて本を閉じた。。2019/06/16
涼
34
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/06/post-319bc6.html2019/06/10
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