ハーパーコリンズ・ノンフィクション<br> フューチャー・プレゼンス 仮想現実の未来がとり戻す「つながり」と「親密さ」

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ハーパーコリンズ・ノンフィクション
フューチャー・プレゼンス 仮想現実の未来がとり戻す「つながり」と「親密さ」

  • ISBN:9784596551429

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内容説明

脳内セラピー、SEX&TECH、新型ロマンス、
仮想現実が未来をハックしはじめている。

「VRはAI以上に、僕らの世界を激変させる」
【解説】WIRED日本版編集長 松島倫明

「ヴァーチャル・リアリティ技術の発展をジャーナリストとしてつぶさに見てきた著者ルービンは、
VRが――ゲームファンやハイテクマニア、SFファンだけでなく――
全ての人々の生活をどう変え、今後どんなに楽しい社会をもたらすかを本書で明かしている」
ソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ プレジデント 吉田修平

はじめに ヴァーチャル・リアリティへようこそ

第1章 プレゼンス ~現実を超える現実感
ヴァーチャル・リアリティ短史/VRの復権/VRとは何か(簡略版)/プレゼンス VRという“現実”/ドリームデッキへようこそ
第2章
脳内セラピー ~瞑想と実体的プレゼンス マジック・マッシュルームなんていらない/VRが瞑想にもたらすもの/心、体、実体化/バイオフィードバック/“ここ”と“あそこ”共在のトリック
第3章 ハリネズミのジレンマ ~プレゼンスが感情を刺激する ハリネズミのジレンマ/ソーシャル・プレゼンス 体験を共有する/VRを使ったストーリーテイリング/双方向型の交流 ハンド・プレゼンス/ストーリーテリングの話はどうなった?
第4章 VRがもたらす親密さ ~決定的瞬間とストーリー 共感と親密さ/VRライブ/決定的瞬間/小型化するフレーム、複雑化するストーリー/体積型のVR体験/ライフ・オブ・アス
第5章 ソーシャルVRの台頭 ~RPGからハラスメントまで 何をするのか、誰とするのか/ソーシャル・スペースとパーソナル・スペース/現状調査
第6章 新たなプラットフォーム ~フェイスブックとVR 未来の顔/インナースペース/VRと記憶の関係/実際に行動する
第7章 VRで育む友情 ~レックルームと新型ロマンス 社交クラブへようこそ/アバターが出会うとき
第8章 リアルな手ざわり ~触覚的プレゼンス VOIDの登場/コプレゼンス/触覚を活用する/タクトル・プレゼンス/ヴァーチャル・ブラインドデート/プレゼンスの分類/VRで会いましょう
第9章 ポルノ改革プログラム ~“普通の”エロを取り戻せ VRポルノ事情/となりのあの娘たち/男と女とそのほかと/ヴァーチャル・セクソロジー/リアルとフェイクの境界線
第10章 ぼくらの行く先 ~ヘッドセットのいらない未来 世界を拡張する/マジック・リープと複合現実(MR)/ゴッドファーザーとの対面おわりに 2028年のある1日 謝辞 日本語版解説 参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

38
WIREDのエディターであるピーター・ルービンによるVR本。VRを有史以来最大の発明と位置付ける著者による解説は非常に面白い。現在のVRヘッドマウントディスプレイのスタイルはあと5年以内にメガネのような小さなものに切り替わり、誰もスマホを使わなくなるという。日本の企業が積極的にVRに絡んでいるという話や、所々日本の文化とVRとの絡みが紹介されていたのが面白い。テックメディアのエディターということで、その情報量はすさまじく、文中さまざまな書籍・映画が紹介されていたので読んで(見て)みたくなった。2019/10/01

roughfractus02

4
1950年代安部公房はトランジスタラジオの登場に技術の小型化傾向を読み、映画を見る眼鏡を夢想した。モバイルからウェアラブルに移行する現代の著者は、スマホが消滅しVR/ARヘッドセットを装着する10年後を予測する。メディアが環境から世界になる時、ARは諸情報を加えて世界を広げ、VRはこれまでの覗き見の娯楽的距離をなくし、相手が傍にいるように感じるコミュニケーション世界に変えると著者はいう。この親密さと繋がりを作る世界を与えるのは誰か?と問うと、ヒトがリソースとなってその世界を支える現代のデータ社会が見える。2019/09/01

Sanchai

1
VRを活用して、日本の学生や研究者が開発途上国でフィールドワークできたら面白いかも。2021/02/21

ニルコア

1
VRのこれまでとこれからについて。年末にOculus Quest2を購入して、VRがここまで進歩していたのかと衝撃の連続だったので、1冊読んでみた。VRのソーシャルコミュニティが今どんどん発展していて、眼の前のアバターと交流することで従来のSNS以上の親密さが得られたり、ハラスメント対策も進んでいたりと、自分は20年間のコールドスリープから目覚めたばかりなんじゃないかと思うことだらけだった。5年後、10年後はどうなっているのかと考えると、まだ死ねない。2021/01/05

オシム

1
VRの最大の魅力とは何か?筆者はプレゼンスだと答える。他のメディアでは得られない圧倒的な存在感。理性では部屋の中だと分かっているのに本能がビルの上だと主張してやまない感覚。それがプレゼンス。 本書ではVRがもたらすプレゼンスが何をもたらすか、その可能性と共に様々な事例を紹介していく。ただ存在感があるわけじゃない。瞑想の手助けをしたり、見知らぬ他人と急速に親密になれたり、さらにはポルノ映像のあり方さえ変えてしまう。この分野はまだよちよち歩きの段階だが、ものすごい可能性を感じさせてくれる。未来を垣間見る一冊。2020/01/14

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