中公新書<br> 日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで

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中公新書
日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで

  • 著者名:武田徹【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 中央公論新社(2019/04発売)
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  • ISBN:9784121024275

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内容説明

「非」フィクションとして出発したノンフィクション。本書は戦中の記録文学から、戦後の社会派ルポルタージュ、週刊誌ジャーナリズム、『世界ノンフィクション全集』を経て、七〇年代に沢木耕太郎の登場で自立した日本のノンフィクション史を通観。八〇年代以降、全盛期の雑誌ジャーナリズムを支えた職業ライターに代わるアカデミシャンの活躍をも追って、「物語るジャーナリズム」のゆくえと可能性をさぐる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

79
ようやく図書館に来たので借りる。日本の『ノンフィクション』とされる事実を取材した読み物のジャンルがいかに成立していったかを語る新書。ルポルタージュとニュージャーナリズムや『なんとなくクリスタル』やケータイ小説についても。雑誌取材などの歴史など、想定していた内容と違っていたが、実に示唆に富んだ部分が多かった。大宅壮一、梶山季之、沢木耕太郎など。はじめにで紹介される、「石井光太論争」から、創作かノンフィクションかの神学論争については答えがでていることに安心した。新書一冊でまとめようという大胆さに驚く。良書。2017/10/16

佐島楓

69
この分野に関して非常に不勉強だったので、参考になった。「事実をどう書くか」という命題はとても考えさせられた。作者の主観が介在する以上、「ありのまま」を書くのは不可能な作業だと思う。そこをどう事実に近づけ、本質を描き出していくか。困難な作業である。2017/03/30

かごむし

29
虚構に対置する史実、という書き方をすれば身も蓋もないが、本を開く前にイメージしていたものよりも、大きなテーマであると思った。ノンフィクション史として、週刊誌、テレビ、ノンフィクション文学、そしてフィクションであるはずの小説などに至る流れを取り上げ、社会という名の巨大で複雑な現実を表現する方法が変化していく様は、興味深く読むことができた。中公新書自体が、大きな意味でのノンフィクションだと思うが、僕が、古典文学と新書というジャンルを行き来している、衝動の根本にあるものを、この作品に指摘されたような気がした。2018/03/07

funuu

28
「1965年5月9日日本テレビは「ノンフィクション劇場」でビンデン省で掃討作戦を展開していた南ベトナム政府軍に従軍取材した。ベトコン容疑者に対する拷問や殺害シーンを映し出した。その中で南ベトナム政府軍の兵士に射殺され、首を切らたベトナム少年のシーンが問題になった。」こんな時代もあったのですね。この分野はグーグルにやられたようです。2017/08/07

くさてる

25
詳しくない分野なだけに勉強するつもりで手にとったのだけど、面白く読めました。「はじめに」の「石井光太論争」のところからぐっと惹きつけられた。そもそもノンフィクションとはなにかフィクションとの境目はなにかというテーマが歴史を追いながら語られていく流れは興味深かった。2017/07/20

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