内容説明
垣本正樹はどんな取引先にも好かれる敏腕営業マン。ところが高校生になった娘の実咲とは微妙な距離感で、家族の時間を作ってもらえない。そこで正樹は仕事で培った交渉術を使った、娘との関係改善を決意して……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
15
「いやー、課長の“魔法”、はじめて拝見したんですが、本当にすごいですね」成長著しい外国の企業との契約を見事に成立させ、部下にそう感嘆される垣本正樹。仕事は順調の正樹だが、家庭の方は、高校生になった娘と上手くコミュニケーションが取れず、心配になっていた。そんな時、妻から仕事と同じように“交渉術”を使ってみては?とアドバイスされ…「交渉は勝ち負けではないし、相手を論破するためのものでもない…」と、正樹が部下に語る場面が序盤の方に出てきますが(続く2020/12/01
イーダ
10
非常に楽しく読ませていただきました。敏腕営業マンの正樹は、ある日先輩社員から娘が高校になったのなら、これからが試練だな。と言われる。娘が中学に入ったあたりから仕事にかまけて誕生会すらしてなかった事に気づき、慌てて娘との良好な関係を持ちたくなった正樹だが、娘のはんのうは思ったより冷めていた・・・この作品、基本的に悪い人は全く出てこないのが好きな所です。父の立場と娘の立場をちゃんと描いてあって、それぞれの葛藤が入り混じっているのが面白い。父は娘を溺愛しているし、娘も父を芯では慕っている。2019/05/06
イシカミハサミ
6
どの層に向けた物語かはわからないけれど、 おもしろかったです。 内容はタイトル通り。 反目しないと話が始まらないので、 そのあたりの不自然さには目を瞑る。 父と娘が普通なら腹の内にもつモヤモヤを 表に出していったらこんな感じかな、というリアリティはあった。2020/02/29
トラママ
1
結構面白かった。引き込まれた。2019/05/22
ふふふ
0
うーん。家族って理屈でない。他人だから上手く交渉出来るような気がする。うちも高1の男子いるけど、やっぱり親子って感じで交渉はしないかな。言いたいことはわかるけど。2023/01/05