内容説明
「日本固有の思想と呼べるものはあるのか?」という、きわめて根源的な問いに正面から向き合い、20年以上にわたり続けてきた座談会と、新たに書き下ろした論考を収めた一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
11
本書は論考と座談会により構成されているが、その中心は大山誠一の日本文化=天皇論である。7世紀終わりに藤原不比等らが、藤原氏の覇権を続けるために天皇を神格化し、政治の実権を太政官に置いたことを論じる「天皇制の本質」(P.403-432)に詳しいが、大隈和雄による「日本の思想をどう語るか」(P.390-402)では日本の百科事典の記述にみえる西欧中心主義が、北京の学生のレポートに移されることを通して日本の中世思想研究者には中華思想として捉えられるという文化と思想理解のギャップについての記述が大変興味深かった。2021/03/16
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