講談社学術文庫<br> 江戸東京の庶民信仰

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講談社学術文庫
江戸東京の庶民信仰

  • 著者名:長沢利明【著】
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  • 講談社(2019/04発売)
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  • ISBN:9784065153758

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内容説明

民間信仰や呪術が息づくのは、山深い農村ばかりではない。むしろ大都市は、人々の願望が渦巻き、多彩な信仰を生み出している。小石川にまつられた貧乏神、浅草と新宿の「カンカン地蔵」、豪徳寺の招き猫伝説、「いもあらい」の地名と一口坂の関係、都内に11を数える「飛行機の神・仏」など、古文書などの記述資料はもちろん、古老などへの聞き取りを丹念に行った、1970年代から80年代の東京の口碑記録としても貴重な一書。

目次

庶民信仰と願かけ
江戸の貧乏神
狸の守護神
東京の宝船
巡礼とお砂踏み
化粧地蔵・白粉地蔵
カンカン石・カンカン地蔵
迷子の石標
鬼の信仰
縁切榎――板橋区本町
豪徳寺の招き猫
妻恋稲荷の信仰――文京区湯島
いもあらいの神――千代田区太田姫稲荷神社
針供養と奪衣婆――新宿区正受院
身代り地蔵の巡行――杉並区東運寺
飛行機の神
自動車のお守りにみる民間信仰
港区の民間信仰

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

57
日々人々が流動し、その姿を変える都市「東京」。地縁血縁は姿を消し、それを元とした民間習俗も姿を消すか変えるかしたと思うのだが。本書は九十年代に採集された東京の民間習俗をまとめた一冊。ここには姿を変えた物もあるものの、しっかりと地域と共に根付いた習俗が存在している。内容も割と有名な縁切り榎から宝船の変遷、迷子石に化粧地蔵、遊行する地蔵と民俗学的に興味深いものばかり。本書が出版されてから二十余年、オリンピックを控えさらに日々変化する東京だけど、ここで紹介されたものは今も今後も無事に続いていくような気がする。2019/12/30

bapaksejahtera

15
著者の研究生活開始から20有余年。江戸随筆等史料を幅広く採用するだけでなく、自ら脚で稼いだ成果。原著から既に30年近く経つが尚新しい。東京の庶民の信仰のあれこれを、願かけや宝船、迷子石、針供養、招き猫、狸等動物霊の他、珍しいものでは貧乏神、お砂踏み、カンカン石、鬼の信仰。近代に入っての飛行機や自動車の守り。地域の歴史と共にあった縁切榎、身代り地蔵の持回り、妻恋稲荷等など記述する範囲は広い。単なる散歩案内に留まらず、古来の民間信仰の心性との関連が学術的に述べられ、かなりまともで深みのある本に仕上がっている。2023/11/18

アメヲトコ

8
単行本96年刊、19年文庫化。江戸東京に伝えられてきた多種多様な信仰を民俗学的手法で明らかにした一冊。飛行機の神様など、近年生まれた信仰も面白いです。有名な豪徳寺の招き猫、あれも井伊家というパトロンを失った近代に檀徒が創作した話だったんですね。ひこにゃんとかどうなるんだ。2019/07/22

sh

1
今も東京に残る民間信仰を集めた民俗誌。東京に住んで20年、知らないことばかり。これからは街を歩くとき、神社や道端のお地蔵さんに注意を払いたい、そんな気にさせる一冊。2019/08/02

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