内容説明
目と芽、鼻と花、歯と葉、身と実。身体と事物とのあいだに語の共通性があるのはなぜなのか。また、幼児が最初期に発する p 音、 m 音 などが世界的に同じように見られるのはなぜか。古代語における二音節動詞の語尾「ふ」「ぶ」「む」などが持っていた原初的意味を分析する一方、語頭音となっている「あいうえお」などの五十音が身体の部位・生理に由来することを解明し、コトバの発生と世界分節の起源を探る。
目次
第一章 コトバ分析への道
第二章 太古的身体、コトバ、外界
第三章 二音節動詞語尾の分析
第四章 語頭音の意味とくに身体性
第五章 コトバの起源
第六章 「コトバと心」の発達