内容説明
爆笑問題・太田光さん推薦!!――あの短編の名人、星新一先生が天国でこの本を読んだら、こう言って笑うかもしれない。「私は書きすぎだったかな?」 9マス×6行の原稿用紙につづられた、世界一短い(かもしれない)短編小説として、SNSで話題の『54字の物語』。待望のシリーズ第3弾では、これまでに「54字の文学賞」に寄せられた9000作を超える投稿作の中から、特にゾクゾクする作品を厳選して収録! さらに、爆笑問題・太田光さんをはじめとする著名人、さらに、『54字の物語』シリーズの作者である氏田雄介氏による、書き下ろし作品も収録。あなたはこの物語の意味、わかりますか――? ◆新学期になりテキストとドリルが配られた。ゾンビの倒し方が書かれたテキストと、鋭い刃の回転する強力なドリルが。 ◆佐藤がタイムマシンに乗って、昔の自分の両親に会いに行ったらしい。未来が変わる危険もあるのに大丈夫かな、鈴木。 ◆「昭和六十三年生まれだから年齢が平成と一致して便利だったんだ」「それ超わかる!」紀元前一年生まれが賛同する。 ◆一つ目小僧だった友人から「ついに二つ目になったよ」と連絡があった。前も後ろも、よく見えるようになったそうだ。 ◆畑に強力な成長促進剤をまいた。野菜は大きく育っているものの、最近巨大な鳥の目撃情報が多発しているので心配だ。……など、子どもも大人も虜にする、極上の90話を収録。物語の解説&他の物語は、ぜひ本書でお楽しみください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
89
25ページがすごい。ことば遊びの感覚がよほどなければ作れない見事な作品。解説で初めてすごさがわかった。ことば遊びの形式としても新しいのでは? 51ページの作品は、同じストーリーのコミックが昔ありました。109ページはRPGの好きな人なら爆笑ものですね。前巻もそうだったけど、ラストの作品だけ解説がありません。理解できてほっとしてます。173ページは不謹慎だけど文句なく笑えます。「さて僕も54字の作品を書きたくなった。たった1字でも、多くても少なくてもダメなのだ。そんなこと絶対できない!』(54字・笑)2020/11/11
ちーたん
83
9字✕6行=54文字から作られる物語。最初にその文章を読んでページを捲ると解説が!既に4冊シリーズ出ており、こちらは3巻。読もうとしてた巻これじゃなかった〜😱登録時に気付く間抜けっぷりに我ながら苦笑w…「ふーん」ってのもあれば、「おぉ!」というのもあり、数十分で読了できた!90話収録。中でもお気に入りを盗作レベルのアレンジ作で紹介。【幸せにしたいんだ。】【無理。きみと別れて】【なんて、そんなの俺】【じゃないんだ。一生】【俺の愛する人はきみ】【だから、たのむよ。】◆さて、この文章の仕掛けわかったかな😁?2020/08/26
chise *
23
最初?だけど、説明を読んだら、あっ、となるところが面白いです2022/05/30
須戸
22
今回良いなと思った点は、それぞれの物語を作った人の名前がきちんと載っているところ。表紙カバーを外したときのネタは、理解するまでに時間がかかった(気付くと面白かった)。ついでに、第6話「さまようトイレ」と第85話「Q&A」も解説を見て意味がわかった。 発売前に作者のtwitterから知ったネタだけど、第10話「右から読むか左から読むか」や第87話「繰り返し」を考えた人の発想はすごいと思う。2019/05/13
にく9
20
3作目にもなるとひねり過ぎたものが多くてなぞなぞっぽい本になってしまった感がある。。。どうだ、うまいこと54字でこんなにうまくまとめたぜ!感が強くなってしまった印象。2019/09/27