内容説明
2018年に国会で成立した「18歳成年法」は、2022年4月1日に施行されます。成年年齢引き下げは「約140年ぶりの大改正」で、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることにより、法律の定める成年年齢も「18歳基準」となります。
本書は、知らなかったでは済まされない18歳成年法の具体的な改正内容やポイントを網羅的に解説し、今後の課題となっている「高校教育の対応」「成人式のあり方」「被選挙権年齢の引き下げ」「少年法上限年齢の引き下げ」などもイラスト入りでわかりやすく紹介しています。
目次
序章 いま、なぜ18歳成年法なのか
第1章 18歳成年法の基礎知識
第2章 成年年齢の引き下げ
第3章 婚姻適齢の統一
第4章 民法にあわせて改正された法律
第5章 消費者契約法の改正
第6章 今後の課題
資料編
【資料1】民法の一部を改正する法律案要綱
【資料2】消費者契約法の一部を改正する法律要綱
【資料3】成年年齢に関する提言
【資料4】成年年齢引き下げに関する提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
39
初めて知ることができたものばっかり難しいものがほとんどだった。成人(20歳)は明治時代にできたものだったとはビックリ!2022年4月1日からは成人(18歳)に引き下げられることも初めて知った!!Σ( ˙꒳˙ )!?でも以外と世界で比べると18歳が当たり前で20歳を基準にしている所は数少ないことがわかった。「大人、成人、成年」この意味が意外と大切なことだったとは。契約を結ぶことができるけどクーリングオフができなくなってしまうデメリット(引き下げによって)でも引き下げによってとれる資格免許年齢が引き下げ2019/05/04
はぎはぎ
5
表紙やタイトルから想像するほど手軽ではない。扱われている内容が網羅的であるので、18歳成人が既存の法律のどの部分に影響するのかを落とさずにチェックすることができる。反面、日常生活ではほとんど関わることがないような項目にもある程度の紙幅が割かれているので、通して読むには興味がわかないような箇所もある。資料集的な意味で関連項目を探して読むという使い方をするのならば、かなり有用な本であると思う。2022/09/09