ちくま学芸文庫<br> インドの思想

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

ちくま学芸文庫
インドの思想

  • 著者名:川崎信定【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2019/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480098726

ファイル: /

内容説明

長い歴史と多数の異なった民族から成り、広大な地域の中で様々な伝統文化を併存させている国インド。日本人には想像もできないほど人々の考え方の振幅は大きいが、その精神的豊かさには瞠目すべきものがある。多様でありながらインドの底流をなす思考方法とは何か。本書では、国名「インド」の由来やインダス文明の興隆から説き起こし、ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教、『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』の二大叙事詩、論理学など、インドを特徴づける主要な思想のエッセンスを、仏教・インド哲学研究の泰斗が解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
ヴェーダから六派哲学まで、インドにおける思想の流れを追った一冊。とはいえ膨大なインドの歴史を200頁余に詰め込んでいるため、紹介されているのはそれぞれのエッセンス。昔集中して読んだ身としてはやはり物足りなさを感じる部分もある。とはいえ元は放送大学の教科書だけだったあり、わかりやすさは一級品。今まで触れたことの無い人、これから学ぼうと思う人には自信をもってお勧めできる。普段思想関係では触れられない「ラーマ・ヤーナ」に言及されているのもポイントが高い。是非とも本書で悠久の歴史の一端に触れてほしいものである。2019/04/08

スズコ(梵我一如、一なる生命)

12
令和元年1冊目。最初のうちは、ふんふんと読んでいられるのですが、後ろになるにつれて難しかった〜。ラジャス、タマスなどの概念をちゃんと学ばずに、ギータを読んでなんとなく想像がつく、程度ではダメですね。神の詩版のギータを愛読していたけど、上村版の訳も読む必要があることを再確認致しました。ラーマーヤナもせっかく全巻あるのだから、ちゃんと読まねば!2019/05/03

イボンヌ

5
各項目を短く簡潔にまとめられている、という印象です。 とにかくインドは凄い、という事しか私には分かりません。2019/06/09

どみとる

3
『イモータル』で消化不良だったウパニシャッド哲学を少しでも紐解ければと購読。前5-6世紀から現代に至るまでに南北インドに勃興した思想をかいつまんで紹介してくれる。この本の役割は、読者がその中で興味を持った思想を深めるために次の本へ移る橋渡しをすることなんだろうな。この世の語彙では完全無欠の存在アートマンを表現できないので、否定表現を以てするしかないという思想は、古代インド人の人知を越えた存在への認識方法というか、畏怖の表し方を垣間見られる気がする。「然らず」という非在の状態はある種の畏れなんだろうから。2019/07/07

MELIA

3
積読になってる『インドの精神界』が難解過ぎて、もう少し前の段階の知識が欲しいと思い手に取った。巻末に原語対照索引があるのは有り難い。概要が記されてて分かりやすいとはいえ、私はバガヴァットギーターから六派哲学に入ったので、どうしてもヴァイシェーシカ学派が難しく思えて仕方ない。2019/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13326797
  • ご注意事項

最近チェックした商品