内容説明
衝撃の短編ミステリーが大幅加筆して文庫で登場! 「諭吉おじさん」の秘密とは? 母親の真の姿に戦慄が走る! ?
小学二年生の陽太は、母親から唐突に一万円を渡される。
「これあげるわ。好きなもの買っていいわよ」。
困惑と高揚。大金を手にした陽太は一つの結論を出す――。
時は流れ、陽太はとある事件によって、逃れられない呪縛を引きずり生きていた。
葛藤しながらも、彼の抱える闇と向き合おうとした同級生の春樹。
事件をきっかけに無気力となった陽太を見守り続けた祖父の雄二。
そして、偶然に入ったパン屋で出会った陽という女性。
彼らの存在が、歯車を思わぬ方向に動かし始めた。
闇の中で見えなかったもの。
陽との出会いによって、陽太は再び過去と向き合う決心をする。
全ての引き金となった、諭吉おじさんの過去と。
見鳥 望(ミドリノゾム):奈良県在住。本作にてデビュー。
usi(ウシ):イラストレーター。
『僕らの世界が終わる頃』,『池袋カジノ特区UNOで七億取り返せ同盟』(共に新潮文庫)、『5分後に意外な結末』シリーズ(学研教育出版)など多数の装画を手掛ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のんちゃん
25
幼き日、母から渡された1万円。陽太はその使い途をある事に決めた。それから時はめぐり、陽太が高校生になった時、母が起こしたある事件により陽太は幼き日のあの1万円が心の枷になり、自分を閉ざしていく。その事件は陽太だけでなく、まわりの人々をも暗い淵に飲み込んでいった。そこからの各々の再生の物語。親にとって子供の欲しがる物を買ってやれない事は辛い事だと思う。陽太の母の子を思う気持ちが、別の結果を生んでしまったのは、運命の悪戯では済まされない不幸な事だった。だか、最後は希望の光が暖かくあたりほっとした。2021/10/11
ベローチェのひととき
10
妻から廻ってきた本。表題を見た時点では、コメディタッチの物語なのかなと思ったが、読み出してみたら恐ろしく悲惨な話であった。主人公の陽太は高校生の時に起きたある事件の影響で心を閉ざしてしまう。陽太に関わる人々の葛藤が描かれていて、何度も泣きそうになった。陽が現れて、よい方向に廻り始め、最後は希望を持てる内容になっていったので本当によかった。2021/10/17
尚侍
6
素晴らしい。この手の作品は電撃文庫の得意分野と思っていましたが、まさかヒーロー文庫でこういう題材を扱ってくるとは思いませんでした。何を書いてもネタバレになってしまうので細かく紹介できないのが歯がゆいところではありますが、短編ミステリーと言いつつもミステリー要素はほとんどなく、普遍的な内容なので誰が読んでも考えさせる作品ではありますが、やはり男性読者の方が胸に落ちる展開と思います。良くも悪くもあらすじの内容とは異なる印象を受けると思うので、気になった方は読んでくださいとしか言いようがありませんね。2019/04/01
玉ねぎ
5
タイトルが気になって購入した作品。衝撃のミステリーとの紹介文だったが謎解き要素はそんななく、1つの事件に巻き込まれた親子を巡る心暖まるストーリーだなと感じた。面白い。物語は各登場人物の目線で進むオムニバス形式で、短くすっきりまとまってるので読みやすいし分かりやすい話。2019/04/20
nas
4
俺は西窪のような奴になりたいんだよなぁ。タイトルに惹かれて読んだんだけど、母親が偽札を使って犯罪者の息子として生きることになった男の話。なんかシンプルな感じがするというか、そこまでシンプルではない気がするんだけど文章が淡々としているというか、ただそれが劇中の年月を感じさせてくれてるような気がしないでもない。でもなかなかの年月が行ってるようなと感じがしたけど考えたら10年、長くても20年くらいか、短くは無いけど話から考えるとそこまで長くもないな。まぁともかく西窪になりたいんだよな俺は2020/04/22
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