ちくま新書<br> 感情の正体 ──発達心理学で気持ちをマネジメントする

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ちくま新書
感情の正体 ──発達心理学で気持ちをマネジメントする

  • 著者名:渡辺弥生【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2019/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480072184

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内容説明

抑えられないネガティブな感情。怒り、悲しみ、屈辱感、劣等感、後悔……。ポジティブ感情もそうだけれど、どうにも思い通りにならないのが人間の気持ちです。勉強や仕事の能率を上げ、友情や公共心を育むには「感情の安定」が大切ですが、どうすれば身につくのでしょう。非行やいじめ、ひきこもり、発達障害や児童虐待との関係は? 世界の最先端研究から感情の正体に迫り、効果的なマネジメントの技術を盛りだくさんに紹介します。職場で学校で家庭で、実践できるテクニックやアイデア多数!

目次

第一章 感情とは何か
第二章 様々な年代と感情の発達
第三章 道徳感情の芽生えと成長
第四章 問題行動の感情問題
第五章 感情マネジメントの技術
第六章 場所アイデンティティと感情

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

17
自分自身が喜怒哀楽全てにおいてかなり激しい人間だと自覚しているので、意識して常にフラットな状態で在るように注意している。感情の昂りを原動力としての行動や決断は大抵の場合失敗するし悲劇を生むと今までの人生で学ばされた。何かしらの出来事で自らの感情が揺れ動かされるときに、それを丸ごと客観的に眺める癖をつけることが大切なのかもしれない。感情という奔流に呑まれる自分の姿を俯瞰して見つめて、その流れが何処からくるのかを知る。発生する原因を理解しなければ何も始まらない。2022/12/14

チェリ

10
家族、職場、あるいは人生を通して何かしら不快であったり不満を感じた際に、その感情の機微をつぶさに観察することをせず、分析もそこそこに、その不快な環境への対処法や防衛法の確立に拘泥していたなと思い、その反省を踏まえて、感情自体の考察を深めようと思い取った本。マインドフルネスやレジリエンスなど良く聞くトピックの説明が並び、著者の独自性も薄いので今更身に着く内容は少ない。ただ思春期の子供が親と反発するメカニズムの解明の部分は興味深い。会話の具体例がある章はおしなべてまあまあ良かった。2022/09/25

乱読家 護る会支持!

10
「怖いから逃げる」でもあり「逃げるから怖い」でもある。「悲しいから泣く」でもあり「泣くから悲しい」でもある。   「感情の正体」というタイトルに惹かれたが、、、結局、被験者の主観レベルによる研究は過去から行われているものの、客観レベルでの研究、脳科学、生理学的な研究はほとんど進んでいないようだ。 感情に左右される我々の「意識」は、一体全体、何なのか?? ハラリの言うアルゴリズムのようなものなのか、はたまた魂や神につながる何かなのか、、、知りたいのう。2019/11/26

Z

7
ジャンルとしては、育児書に近い。感情に関して幅広いテーマが扱われているが、はじめの3章は有益だった。赤ちゃんから成長するにつれ、どのような感情を感じることができ、発達につれ発展、新たな感情を獲得するかを脳科学に即してまとめており、かなりすっきりした。後半は非行、ひきこもり、いじめなどの心理をとりあげるが、新書の一章にするには分量が少なく、独立して本にして欲しい。その後、感情との向き合い方のテーマを書くが、ここは子育てする人には有益と思う。2020/11/10

hiyu

6
感情に関する種々の紹介はそれなりに興味深かった。反面、深掘りがされているように感じきれない部分も否定できず、例えばいじめに関する話等、結果としてシンプルになりすぎているように思え、参考というか、視点の1つとしか考えきれなかった。2022/04/18

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