内容説明
若き釣人・ワスビルは、ケシモの海に舟を漕ぎ出し、ワシスを餌に釣をした。ケシモの海の最深部の闇の中には、とてつもない大魚・怪魚・異魚がいるという。その名をヨネチ。すべての魚の先祖、原魚だと言われている。ワスビルが「今日こそは」と伸ばした道糸の先には、たしかな魚信があった……。「かんべSF」の快作11編を結集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
37
思ったよりSFだと思った。高校生くらいのとき読んでたのかなこれ。大学のときかな忘れたな。2014/03/11
へくとぱすかる
33
一見SFらしくない作品もあるが、終始一貫しているのは、実験的であることだろうか。トロッコを押す男たちの会話だけの三部作もあれば、表題作のように、どこまでも沈むことをテーマに、途中の世界を意外な生きものの立場から描く作品も。「父からの手紙」は、唯一ホロッとさせられる作品。かんべむさしという作家の、単なるSFに終わらないマルチな側面を見る思いがした。2016/07/30
記憶喪失した男
4
ベスト短編集「トロッコ」の「トロッコ」がのってる。「原魚ヨネチ」については、すべてがひっくり返るということはなかったが、魚を釣り上げるとすべてがひっくり返るというのは面白い着想だと思った。「鏡人忌避」は神秘的で面白かった。 2016/02/27
けいちゃっぷ
0
まあまあ。
ちび丸
0
★★★2009/12/09