内容説明
松江藩・松平出羽守御茶道頭の妻・登与には、不幸な過去があった。冷やかな夫は妻を愛さず、外に女を置いていた。夫の弟子・池田文次は、美しい登与を慕い、二人は結ばれるが、登与は身籠ってしまう。どこまでも一緒にと、二人は大坂へ逃れるが、追手の夫に討たれてしまう。――愛に生きた男女を切々と描く、傑作時代長編小説。
感想・レビュー
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山内正
1
義母と見知らぬ人の前に出琴を弾けと義母は知らぬ相手と話した 縁談が決まるが気が重い 祝言の夜 わしが望んだ事でない母が計った事だと言われた 家風の違う家で懸命にすごした 腹違いの妹にりよという女に気を付けろと言われ様子を見る 用事に来た義姉と夫が話す声を 聞くりよはどうするのかと この事なのかと合点した 二三日中に暇を出せと夫が 部屋にきた相手に告げると それは奥様の指図ですか?と 酷い仕打ちと部屋を出て行った 十年余り過ごし三人の子を持ち 幸せと世間は言うが 今初めて見える味気なさに愕然とする2019/07/30