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内容説明
「通り」は京都人の暮らしに深く根付いている。見知らぬ場所でも、通りの名前を告げるだけで、誰でもその場所にたどり着くことができる。また、「丸竹夷二押御池」で始まる京都の「通りうた」は京都人なら誰もが子どもの頃に覚える歌だ。本書は通りごとに洛中の名所・名店を紹介する、「通り歩きを愉しむためのガイド」である。本書を片手に通りをそぞろ歩けば、知られざる寺社、京都人に愛される隠れた美味、異界に迷い込んだような路地など、様々な旅の愉しみを発見できるはずだ。それは、通り歩きでしか出逢えない「素顔の京都」に違いない。生粋の京都人が教える、名店・名所188を紹介。 【第一部 丸太町通から御池通まで】丸太町通/竹屋町通/夷川通/二条通/押小路通/御池通 ●夷川通はランチの宝庫 ●人気を集めるみかね神社 ●大晦日にぐるりと回転する、神泉苑の祠 【第二部 姉小路通から錦通まで】姉小路通/三条通/六角通/蛸薬師通/錦小路通 ●老舗・俵屋のティーサロン ●北大路魯山人が手がけた看板 ●龍馬ゆかりの神社 【第三部 四条通から五条通まで】四条通/綾小路通/仏光寺通/高辻通/松原通/万寿寺通/五条通 ●繁昌神社と班女塚 ●あの世とこの世の境目・カレーラーメン ●京都で最少? 小さな洋食屋さんのオムライス 【番外編・正面通】●京都にも大仏があった? ●見逃せない名園・渉成園 ●東本願寺の「お買い物広場」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
58
丸竹夷二押御池姉三六角蛸錦…京都に住んでいたら一度は耳にしたことのあるだろう数え歌。本書はその通りにある名刹名店を紹介した一冊。ただし五条まで。自分が京都住んでいた自分は河原町に駸々堂、丸善、四条にジュンク堂と大型書店が多かった為、週一二回は通いそのついでにこれらの通りを通ったことが多かったので、読みながらその風景を懐かしく思い出す。ただ距離が長いせいか、いつもの著者の京都案内に比べるとちょっと内容が薄く感じるような気も。五条以南も読んでみたいものだが、やはり京都中心部に比べると観るもの少ないしなあ。2019/05/02
シナモン
21
購入本。京都生まれ京都在住の歯科医柏井壽さんの京都街歩き案内本。京都を東西にはしる「通り」を北から順番に寺社などの名所、味の名店とともに紹介している。あまり知られていない寺社やそれに纏わるエピソード、柏井さんご贔屓の喫茶店、食堂などの情報がありがたい。以前にらくたび文庫の「三条通ウォーク」をお供に三条通りを東から歩いたことを思い出した。今度はこの本を持っていろんな通りを歩いてみたい。「あ~これが!」「へぇ~ここがねぇ!」ときっと楽しい街歩きになるだろう。2019/05/07
そうたそ
15
★★★☆☆ 京都には通りで覚えろとはよく言われるものであるが、なかなかそうもいかないのが事実。京都を巡るとなれば、どうしてもあの寺社に行きたいとかこの飲食店に行きたいとか、場所でプランを考えてしまう。でもこうして通りを歩くというプランでゆったりと京都を巡れば、優雅な京都歩きが楽しめる気がする。京都を歩く際にはポケットに入れておきたい。2020/11/19
のじ
5
移動に半日もかかるけれど京都に年1回は旅行に行くようにしています。そんな京都好きなのに「京都人はハモとか食って喜んでいやがって」などと言って申し訳ないです。かくれておいしいおうろんとか召し上がってらしたのですね。神社仏閣好きゆえ京都に行っている者としてはちょっと物足りない内容でしたが、地元の人の感覚っていうのが伝わって来た気がしました。私のような者でも先斗町に家族経営みたいな小ぢんまりしたお店がいくつもあって、道端に占いの人がいたような時代を懐かしく思います。変化を憂えるのは地元の方なら一入かと思います。2019/10/02
裏鬼門
2
端から端まで、寺町通・四条通済。さて、次回は・・2021/07/05