内容説明
かつて自宅で家族の手で葬られた死者は、今やビジネスとして画一的に扱われる存在に。ならばと、葬儀会社を営む著者は旅に出る。インドネシア、メキシコ、ボリビア、スペイン、アメリカ国内、日本――そこで出会ったのは、野外火葬、ミイラとの暮らし……風変わりだが本気で死を悼む優しい弔いの形だった。新しい「死に方」を伝える一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおり
33
日本では当たり前でも、国によって差はあるだろうな···ぐらいに思っていたら、まぁいろいろあるのね!!( ; ロ)゚ ゚いろいろあるだろうけど、自分が死んだら残された人で好きなようにしてもらっていい(私のために~とか考えずに、お金もかけずに😌)、自分が送る側だったら···やっぱり地域の慣わし通りにお葬式するかな。2019/09/30
信兵衛
29
すべては死者を悼む方法に関する考え方の違い、文化の違いと言えますが、それにしてもなぁ・・・・。2019/04/02
myc0
28
世界一の火葬国・日本。あまりにも自分の中の常識になりすぎて、こんなにも火葬以外の弔い方があるのだと驚いた。死体と何日も過ごしたり、掘り起こしたり、その肉を食べたり、凡そ信じられないけれど、世界からみたら、日本の箸による拾骨も異様なんだとか。尊厳ある死とは何か。近代的でない、洗練されてないと、土俗的な風習を禁じる以前に、なぜ近代的である必要があるのか。答えは何も出ない。自分がどうして欲しいという希望も特にない。でも、「死」への疑問を持つことはきっと大切なんだと思う。私は、どう送り、どう送られたいんだろう。2019/06/17
tom
20
日本の火葬で最後に行われる「骨上げ」、これを気味悪いと思う外国人がいる。「骨上げ」というもの、かなり独特の習慣なのだ。頭蓋骨をお守りにする文化、鳥葬ができなくなってしまった(ハゲワシがいなくなった)のに、形態だけを維持しようとする文化、エンバーミングをするのが当然と考え、そのために多額の費用を支払う文化もある。風習、習慣というもの、捉え方多々ありと実感する。著者は、死者と生き残った人とのリンクを大切にしようとする人。私には、どうでもいいことだけど、こういう考えを持つ人いるのだなと思いながら読了。2023/04/20
びっぐすとん
16
図書館本。新聞書評見て。アメリカで葬儀業界にいる著者が世界中で調べた各国のお葬式事情。アメリカ人の本によくあるボケたコメントの挿入はドン引きだが、エンバーミングから死体の肥料化まで、日本人には迷走しているように見えるアメリカのお葬式を故人と遺族の為により良くしようという意欲は理解できた。日本も取材していたが、日本も違った意味で転換期だと思う。死を受け入れるための時間、方法は文化によって違う、私は母のお骨上げの時に「お母さんはこの世にいなくなったんだな」と実感した。ミイラにしてまで一緒にいたいとは思わない。2019/07/15
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