内容説明
骨董屋を舞台に愛と人情を描いた直木賞作品。
銀色の日傘をくるくる回しながら子猫のアブサンと夏の盛りにふらっとやってきた真弓が、「時代屋」の女房として居着いたのは5年前のことだった。
東京は大井町の一隅にある骨董屋を舞台に、男女の淡く切ない恋情と、市井の人々との心温まる日常を味わい深く描いて第87回直木賞を受賞した「時代屋の女房」。
後に映画化もされ話題を呼んだ秀作と、追われた男と不思議な2人の老人、匿われていた女の“仮名の男女”が演じ合う夢幻劇のようなひと夏の出来事を描いた「泪橋」、著者による新たなあとがきも併せて収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
43
1982年直木賞作品。『時代屋の女房』と『泪橋』の二作品が収録されています。大井町から立会川、鮫洲辺りの雑多な埃にまみれた街に住む庶民のお話です。全篇を通して、重たさ、停滞感を感じます。少し危険な匂いもします。だが、不思議と物語は暗くありません。もちろん、明るくもありません。昭和の風景をモノクロ写真で切り取った感じです。私はこういうの好きです。変なレビューですみません。2021/02/23
星菫
0
観てないけど何回か映像化している作品なのに「えっ?これで終わり?」と驚いた。「泪橋」は章のタイトルかと思ってた。昭和の雰囲気は懐かしいけど、男性の女性を見る目にちょっとむかっと感じるところも。2024/11/08
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