西遊記

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¥2,200
  • 電子書籍

西遊記

  • 著者名:武田雅哉 
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 慶應義塾大学出版会(2019/03発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784766425567

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内容説明

長大な物語のあらすじを追いながら、中国の誇る〈神怪小説〉のなりたちと伝播を、妖怪たちの目線から語りつくす。
西天取経の旅とともに、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎがはじまる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

33
武田先生の単著はほぼすべて読んでいて、この本も面白かった。あらすじ、成立史、受容史、類似作品・続編紹介、世界観・キャラクター分析など「西遊記」づくしの一冊。猿の孫悟空については、師匠の中野美代子先生が多数の著書で分析済なので、この本ではもっぱら八戒、沙悟浄についてのお話が主。2019/04/24

金吾

25
西遊記の背景がよくわかります。第1章のあらすじは5分で読める西遊記という感じで上手くまとめられています。しかし一番良かったのは第2章の妖怪たちのカーニヴァルでした。食材としての三蔵法師と妖怪の食欲の話は笑ってしまいました。2023/05/29

おたま

25
子どもの頃から、『西遊記』は愛読書だった。しかし、実は『西遊記』は昔から大人が読んできた本(『三国志』や『水滸伝』のように)であり、そこかしこに様々な仕掛けが秘められているという。これまで、この方面では中野美代子が集中的に書いてきたが、今回の武田雅哉の本は、そうした大人のための本としての『西遊記』を前面に出している。特に第Ⅱ部「妖怪たちのカーニヴァル」に顕著。食欲、性欲、宴会、さらには人肉食にまで踏み込んでいく。完訳本には、そうした点も詳しく描かれているということなので、改めて読んでみたくなる。2023/01/12

kenitirokikuti

10
図書館にて。唐詩の本から脇に逸れて『西遊記』へ。唐詩選の一番目の五言古詩は魏徴の作だが、唐の太宗とその下で宰相だった魏徴は西遊記の登場人物でもあるのだった▲アーサー・ウェイリーは西遊記も翻訳している▲韓国では西遊記完訳は2004年▲『西洋記』(『三宝大監西洋記通俗演義』)。伝国の璽は元の順ミカととともに海外に流出した。永楽帝は鄭和に命じてそれを探させた。という設定。20世紀になってもさほど人気のない小説だったが、南沙諸島あたりの領土領海問題が拗れたころに持ち出された。あの頃の鄭和ブームってアレが原因なのな2024/02/10

非実在の構想

4
八戒が好きになった2020/05/01

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