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内容説明
飽くことなく星への憧憬を語って大正・昭和の天文少年少女を魅了し尽した“星の文人”野尻抱影。ハマッ子の洒脱、江戸趣味人の博識、心霊学への肩入れ、末弟・大佛次郎に見せる長兄の厳しさ……。「二世天文屋」を自任した天文学者による決定版評伝。
『野尻抱影―聞書“星の文人”伝』を改題
〈解説〉渡部潤一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
56
科学的観測はまったくしないで、観望と文献に徹した「星の文学者」の92年間を、「二世天文屋」を名乗る著者が描く。東大教授で岡山の観測所所長でもあった天文学者が、文学者の後継を称したのは、野尻抱影という人の影響が、分野に関係なく非常に大きかったことを表す。抱影の伝記は他になく、よくここまで人物と時代を追跡したものだと、感心してしまった。さて自分としては、ラストにある、1957年のニッポン放送スタジオで、マイクをはさんで、抱影本人と石田氏が対談するツーショットの1枚の写真が、この本のハイライトに思えてならない。2021/03/20
風斗碧
2
ああ、楽しかった。石田五郎の文章はいいなあ。そして野尻抱影の守備範囲の広さに舌を巻く。2019/04/19
スピネル
1
長らく積読のままほっておいたものをやっと読了。2022/01/01