ちくま文庫<br> 味見したい本

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ちくま文庫
味見したい本

  • 著者名:木村衣有子【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 筑摩書房(2019/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480435569

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内容説明

読むだけで味わいが広がる食についての本38冊を読むエッセイ集。第1章は「少し前の食卓」。古川緑波、内田百間、武田百合子らの食描写は? 第2章は、かぼちゃから弁当まで「台所で読む」。第3章は餃子や焼肉、うなぎなど食堂らしいメニューの本が並ぶ。第4章から第7章までは、カレー、お菓子やコーヒー、最後は酒本で締める。「食の本」フルコースをご堪能あれ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

87
食に関する蘊蓄を深めながら書評として本の興味もそそられる。しかも終盤に酒本について書かれている。私にとってこれほど嬉しいことはない。さすがはお酒ミニコミ『のんべえ春秋』編集発行人の木村衣有子氏だ。特に気になったのは『東京ひとり歩き ぼくの東京地図。』(岡本仁) すぐに注文したことは言うまでもない。湯島の酒場「シンスケ」、浅草「アンヂュラス」のハイボール、池袋の酒場「千登利」の肉豆腐、これらはまさに東京の”粋”というものだろう。根っからの関西人の私には少々悔しいが、イイものはイイ。 2019/01/05

ホークス

41
食べる事に関する本の批評集。食べる行為の艶めかしさを軽く受け止め楽しむ。今の生活から同じ一瞬を取り出して、実感を味わう。トップは古川緑波。この人の食べるエッセイや日記は、食べものへの執着が溢れている。でもその中に悲しみがあり、泣きながら食べているみたいだ。不遜な男なのに愛おしくさえ感じられる。内田百閒や武田百合子も、玉虫色の様な複雑な余韻がある。著者は時折ジェンダーの刀で男達の古さを斬り捨てる。ドシドシやればいい。つまらない使命感が特権意識を生んでいるだけだ。皆がゼロベースでジャンケンすれば良い。2019/08/20

びわこっこ

26
食文化と書評を主に書いている文筆家、木村衣有子さんの、食についての本38冊を読むエッセイ集。😋 少し昔の食卓や食堂の話から、カレー🍛餃子、お菓子やコーヒー☕、最後は酒本で〆る、「食の本」フルコースが楽しめる!🥰 まちライブラリー@岩出山の食のコーナーの選書に役立っています。『今夜もひとり居酒屋』には、実際の店の名前が出て来ない! 居酒屋🏮気分を味わう本だ。ガイドブックとは違う。でも、読むと新しい食べもの屋を探したくなる。今日は、コーヒーbag☕仕入に行って、新しい豆を開拓しようかな?🤗🍀✨2023/01/13

きゅー

13
食にまつわる38冊を俎上に載せた書評エッセイ集。対象となる本は比較的メジャーなもので、自分も読んだことのあるものがいくつもあったし、とても好きな本も何冊か含まれている。が、木村氏の文章からはこれらの本を読みたいと思わせる熱量が感じられなかった。対象となる本を論理的に批評しているでもなく、鋭い感性で自分の内側に抱え込むようでもなく、なんだか印象が薄い。木村氏の『コーヒーゼリーの時間』や『コッペパンの本』などは大好きなエッセイでもあるので、今回はたまたま相性が合わなかったのかもしれない。2020/03/31

Norico

9
食にまつわる本の書評。私とは少し食の好みの傾向が違ったみたいで、読んでいて「これ食べてみたいなぁ」と、お腹減るまではいかなかった。2020/11/14

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